エンタメ

元セクシー女優が「セクシービデオの台本事情」を暴露。“ドラマ部分”も飛ばさずに観てほしい

セクシービデオの台本を書く上でのウラ事情

たかなし亜妖さん 私の話になってしまうが、現時点でドラマメーカーのホンを3本ほど書き終えている。ドラマものだとみなさんの想像以上に作り込みが深い。大人向けビデオだからいろいろと適当でOKなんてことはなく、登場人物や世界観の設定、話の起承転結といった当たり前の項目をきっちり決めるのだ。これは舞台、ドラマ、映画、アニメ、漫画、すべてのモノづくりに共通する、最も欠かせない工程である。  映像に映らないところまで作り込むとキャラクターが際立ち、ストーリーも膨らんでいく。パッケージ裏に使えるような印象的なフレーズも求められるからこそ、ただ淡々とセリフを練るだけではダメ。ホン書きとはなかなか頭を使う作業なのである。 ……まぁこんな風に語っても、過半数のユーザーは肝心の部分を早く見たいがためにだいたいの箇所をスキップするのだが……。  我々もその点は痛いくらい理解している。だが、たまには飛ばさず全部見てほしい。「せめて“コト”が済んだ後でいいから!」と、私なんかは勝手に願っている。

作品のすべてを観れば、新たな楽しみ方を発見できるかも

 意外にも台本の存在を知らない人は多い。セクシービデオだからといっていい加減に作られていることはなく、それぞれが熱を入れ、本気で作品を完成させているのだ。(それが全ユーザーに伝わっているかは別問題として)  セクシービデオの使用用途なんてほぼ一つしかないものの、作り手側からするとぜひ全てを見てほしいと思ってしまう。特にドラマものなんかは作り込みがとても丁寧なので、絡み以外に注目して鑑賞すると別の楽しみ方を見出せるかもしれない。 文/たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya
1
2
3
おすすめ記事