更新日:2023年06月22日 02:16
恋愛・結婚

「“大量出血した”妻の代わりに義母と新婚旅行を満喫」…マザコン夫が放った衝撃の言い分

家を休憩所代わりに使う義母

その後もつわりに苦しむ荒磯氏を尻目に義母はたびたび来訪し、頼んでもいない安産のグッズやお守り、お茶などを置いて行った。 「義母の独壇場で、夫は何も言えません。口では『耄碌ばばあ、早く鬼籍に入れ』とか言いますが、それこそ義母はスルー。結局義母の要求をつっぱねることがないのは把握されているので、義母は好きなときに我が家に来て好きなときに帰る。まるで休憩所です」 夫婦の対立が明らかになったのは、出産後だ。 「私は専業主婦ですが、夫は年収が高いほうなので安心していました。しかしあるとき、口座から家賃を引き落とせないという連絡があり、調べてみると、夫が貯蓄を義実家に送金していることがわかったのです」

「恥を知りなさい!」を吐き捨てられる

だが問い詰めても理由は判然としなかった。 「夫は『いろいろと困ってるんだろ』で済ませようとするので、子どもを連れて別居しました。夫からは一切連絡がない代わりに、義母からは毎日電話がありました。一度話したとき、『あなたが頑張って支えないから、あの子があんなふうになるのよ。男のプライドを考えなさい』と言われ、咄嗟に『お義母さん、私に黙って家計からお金を持ち出してますよね』と返しました。すると『家族なんだから、助け合うのは当たり前!恥を知りなさい!』と言って、電話は切れました」 結局、複数回の協議を経て離婚が成立したが、荒磯氏は夫のこんな言葉が耳に残っているという。 「夫は離婚届を出しに行くとき、ぼそっとこう言っていました。『今度は、日本の古き良き文化を理解できる女性と結婚するかな』。当てつけなのかもしれませんが、男性やその家族だけが好き放題やるのが日本古来からの文化だと思い込んでいるあたり、相当おサムいですよね。役所に書類を出しに行く足が早歩きになりました」
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「親と絶縁する」と言ってくれていたのに…
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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