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恋愛相談、グチ、説教…実はビジネスだけじゃない「ChatGPT」の意外な得意分野

ChatGPTの正しい活用術

AIチャットくん

「ChatGPTは人間の感情を読み取ってくれるのがおもしろい」と語る渋谷氏。試しに“AIチャットくん”で「死にたい」と入力してみたところ、親身になって回答してくれた

ChatGPTは、ビジネスメールやプレゼン資料の作成など、ビジネスで使われることが主流だが、渋谷氏は「的確なアドバイスをすぐに回答してくれるので、人間に代わる話し相手、相談相手として利用するのもオススメです」と教えてくれた。 「ChatGPTは人間の感情を読み取って回答してくれます。AIだったら気軽に話しやすいうえに、どんな質問にも答えてくれます。『AIチャットくん』の利用者は、ビジネスで利用するよりも、相談相手として頼りにしているほうが多い印象です」 AIに相談する内容は、利用者の年代や性別などによってさまざまだ。 「若い方は恋愛相談やキャリア相談など、AIに知識を聞くことが多い。一方、主婦の方は『夫の帰りが遅い』『夫が会話をしてくれない』といった、自分の話を聞いてほしいという相談が目立ちます。 また、おじさんの利用者で多いのが、AIに説教をするパターン。AIは文句を言わないので、だれかに説教をしたいおじさんのニーズにも答えているようです(笑)」

教育の現場でもChatGPTが大活躍

添削が得意なChatGPTは、教育の現場でも活躍が期待できる。 「たとえば、論文などの課題を取り組む際、そのまま使うのはNGですが、執筆をアシストしてもらう方法はいろいろあります。ChatGPTの長所を活かしてわからないところを調べたり、英語の添削に利用したりすれば、学習効率を格段に高めることが可能です。 イメージとしては、個別指導の家庭教師を雇っているようなもの。しかもAIなら24時間対応してくれるうえに、いつでも自分のために指導してくれる頼もしい存在になります。『知識を聞くのではなく、知恵を聞くのが最適』というのがChatGPTをビジネスに活用している我々の現時点での考え方です」 AIはあくまで人間をサポートする存在。AIに頼り切るのではなく、いっしょに考えるパートナーとして考えれば非常に頼もしい。AIがより身近になっているからこそ、正しい付き合い方を覚えて有効活用してほしい。 <取材・文/黒田知道>
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