女子高生がSNSを“部活動”として運用、「バズる」動画撮影の裏側とは
SNS発信は「ほとんどやったことがなかった」女子高生たち
生徒たちがトライ&エラーを繰り返し、フォロワー数を伸ばす
――最初はどんな手法で投稿したんですか? リコ☆ピンさん:最初は「100日連続投稿」を目標に掲げて、部活紹介、先生紹介など連日のように女子商の特徴を紹介していました。28本目で「女子商の校則を一問一答形式で紹介する」動画を上げたときに「もっと校則を詳しく知りたい」というコメントが来て、コメントに答える形で翌日は「校則質問コーナー」という動画を作りました。 ここから少しずつフォロワーが伸びて、翌年の春休み中にフォロワーが1万人を突破しました。まさか半年で1万人を超えると思っていなかったので、嬉しさと同時に驚きもありましたね。 ――動画を作る上で意識していることを教えてください。 みやはなさん:撮影時に生徒や先生が緊張しすぎないように心がけています。「素の女子商」をユーザーには見てもらいたいので、楽しい雰囲気で撮影できるように努めています。楽しそうな雰囲気で撮影すると、OKテイクも早く取れるし、再生数も伸びる傾向にあります。 リコ☆ピンさん:撮影するときはカメラの性能が良いスマホを使って、画角や画質も重視しています。TikTokは最初の1〜2秒で「おっ? なんか面白そう」と思ってもらえないと動画を見てくれません。「つかみ」は特に意識していますね。 * * * キカクブの生徒たちと話していると、SNSを駆使したデジタルマーケティングのビジネスパーソンと話しているような気分で、すぐにでも企業のSNSマーケターとして仕事ができるスキルを持ち合わせていると感じた。 2024年の春までには「フォロワー5万人」を目標にしているキカクブの今後に注目したい。 <取材・文/木村公洋>コラムニスト・ライター。1978年生まれ。NSC東京作家コース出身。2006年から2020年まで放送作家として活動。キー局のテレビ・ラジオ番組の報道・情報番組を主に担当。2020年秋に東京から福岡へ移住。福岡・九州情報の発信に努めている。X(旧Twitter):@uraihiro1
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