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ペットを“買う”のは悪いこと?犬猫のために個人ができることとは<太田快作氏×まんきつ氏対談>

愛情を注げば、犬は必ず人間を信頼してくれる

犬の[殺処分ゼロ]現場ルポの太田さん

「スーパーマンがいなくても継続できるよう行政は民間と協力すべき」と太田氏

太田:スーパーマンみたいなすごい人たちがいなくても継続できるよう、行政は民間と協力するべき。現場を大して知りもしない大学病院の獣医師が、噛み癖のある保護犬を“譲渡不適”と判断して殺処分することがありますが、僕らに頼ってくれればいくらでも改善できる知識を持っています。  遠慮なく利用してもらいたい。犬はみんな、愛情を注いでいれば必ず人間を信頼してくれるようになります。 まんきつ:“必ず”ですか!? 太田:もちろん一朝一夕とはいきませんよ。でも、必ず!です。避妊去勢手術させて犬猫を飼うことは、子孫を残すという動物として最大の生きる意味を奪うこと。だから飼い主は、それを補って余りあるほどの愛情をペットに注ぐ覚悟がなければ許されません。 まんきつ:犬と暮らしていて、明らかに人間より彼らのほうが優しさに長けていると感じることがあります。ペットを幸せにしてあげたいと考えるのは人間の驕りで、一緒にいて幸せにしてもらっているのは私のほうだなって。 太田:一緒にいたいと思うこと。それだけで十分です。 【太田快作氏】 ハナ動物病院院長。北里大学獣医畜産学部獣医学科卒。映画『犬部!』のモデル。太田さんの活動を追った書籍『犬は愛情を食べて生きている』(光文社)が発売中 【まんきつ氏】 漫画家。週刊SPA!にて、愛犬・ポテトと銀との日常や、保護活動ボランティアのリアルを描いた『犬々ワンダーランド』を連載中。単行本第1巻が発売中 取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/杉原洋平
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