更新日:2023年07月16日 17:40
お金

回らない「魚べい」が好調。いち早く“回転レーンを廃止した”先見の明

狭小店舗の開発を進め、さらなる拡大を目指す

今後の方針について元気寿司は2026/3期の国内売上高596億円・海外売上高85億円という目標を掲げており、さらなる拡大を目指すようです。 客層を上からエグゼクティブ層、ミドル層、マス層(低価格帯)と分けた場合、国内では中価格帯ニーズの減少でミドル層が無くなり、エグゼクティブ層とマス層の需要が伸びると同社は推測しています。エグゼクティブ層を対象に「千両」ブランド、マス層を対象に「魚べい」ブランドの展開を進めるとしています。 また、新業態店として従来の120坪よりかなり狭い35坪の”狭小店舗”の開発も進めるようです。「魚べいmini」ブランドとして展開する方針で、2023年6月に神戸大学のキャンパス内で教職員や学生を対象としたモデルケース店がオープンしました。 海外事業については従来通りのFC展開を進めつつも、より価格設定が低い店舗を低GDP国に展開する方針を掲げています。国内外で進める新業態店が成功するかどうか見届けておきたいところです。 <TEXT/山口伸>
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_
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