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「興味本位で応募して…」“闇バイト歴8年”の29歳男性が語った本音

ヤンチャな在日ベトナム人“ボドイ”の闇バイト事情

 国内でも捜査の手が及びにくいのが、独自のコミュニティを形成する外国人の闇バイトだ。  なかでも増えているが、在日ベトナム人による犯行だという。ルポライターの安田峰俊氏は次のように語る。
最新[闇バイトのヤバい]手口

フェイスブックのボドイコミュニティで見つかった在留カード

「元締の多くは日本滞在歴が長い半グレ系のベトナム人でしょう。一方、闇バイトを実行するのは、出稼ぎ目的で来日した留学生、職場から逃亡した元技能実習生など立場はさまざま。  ヤンチャな在日ベトナム人は“ボドイ”と呼ばれ、フェイスブックのコミュニティで仕事の情報を共有しています。  最近の事例だと、ベトナム国籍の技能実習生を郊外のすみかに拉致監禁し、暴行を加える様子を動画で本国にいる被害者家族に送信、身代金を脅し取るという手口が横行しました」

日本人の闇バイトと似通っている「ボドイによる闇バイト」

 このケースも、拉致・監禁する実働部隊は、犯行の全容を知らないボドイだという。こうした点は、日本人の闇バイトと似通っている。 「ベトナム人技能実習生には、来日する際に、悪徳ブローカーに多額の借金を背負わされ、困窮している人も多い。  そのため“可哀想な外国人”という視点で語られがちですが、本国にいたときからワルだった人も一定数存在し、ボドイにはそうした手合いもいる。その事実は見過ごされています」  悪質ブローカーの誘いに乗る在日ベトナム人と、それに参入しやすい日本の制度。ボドイによる闇バイトは、構造的な問題をはらんでいるのだ。
安田峰俊氏

安田峰俊氏

【安田峰俊氏】 『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。近著に『北関東アンダーグラウンド』 取材・文・撮影/週刊SPA!編集部
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