更新日:2023年07月20日 18:08
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「キャバクラやガールズバー」からスナックへの転職が“意外と難しい”理由

③聞き上手より「場回し上手」に

前述の通り、スナックは1対1接客ではないため、お客さん同士も絡むことが前提です。そこで求められるスキルは、一般に接客業の多くに必要とされる「聞き上手」だけではありません。加えて、「場回し上手」である必要があるのです。場回し上手とは、話し上手かつ繋げ上手とでも言いましょうか。 見知らぬお客さん同士が座った時に、特定の1人にだけ話題を振るのではなく、その場にいる人みんなが共通で話せる話題をさりげなく引き出す必要があります。 1対1だと気軽に話せるタイプの方でも、他にもお客さんがいると「自分が話題の中心になってしまっていいのかな」と、口火を切るのに勇気が要るはず。 そんな時は「聞き上手」で話題提供待ちするのではなく、キャスト自ら積極的に話題を作ることで、複数のお客さんの共通の話題と一体感を生みましょう。キャストなしでお客さん同士で会話が弾むようになれば、混んでいる際の接客もラクになるはず。

④圧倒的な記憶量が必要に

お客さん同士の話題は、時に「好きなラーメン屋さん」の場合もあるかもしれません。時に、出身地が近いかもしれません。この複数人のお客さんが共通に盛り上がれる話題は何か……。 誰かの発した1つのキーワードから話題を展開させられるように、日頃から、一人ひとりのお客さんの好きなもの、嫌いなもの、出身地、職業、勤務地などを記憶しておきましょう。接客対象が1人じゃないため、メモを隠し見るのも難しいはず。覚えておくべき情報の量も増大します。
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落としたい対象ではなく安心して飲める相手を目指す
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上野にてスナックを経営する27歳。大好きなお酒にコミットするべく鉄道会社を退職し、ほぼ未経験の世界へ転身。TOEIC910取得。趣味は海外一人旅。Twitter、Instagramなど:lit.link

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