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「お店からの評価はガタ落ち」20代のスナックママが伝えたい、“夜のお店”で「値切り交渉」をするべきではない3つの理由

東京の上野でスナックを営む大谷麻稀です。会社員を辞め、未経験の水商売で独立してから早2年。日本の一大飲み屋街で昼も夜も様々な人間模様を見てきた私が、今夜のお酒がちょっぴり美味しくなるコラムをお届けします。 年末年始、普段は足を踏み入れない飲み屋に訪れた方も多いのではないでしょうか。この時期は夜の街にとっても1年で最大の繁忙期。新しいお客様との出会いに期待が膨らむ季節です。 上野の片隅でスナックを切り盛りしている私も、毎年この賑わいにはワクワクしてしまいます。ですが、残念ながら、すべてのお客様がスマートな振る舞いをされるわけではありません。なかには、「それはちょっとな……」と思わず頭を抱えたくなる行動を目の当たりにすることも……。 今回は、「値切り交渉」に焦点を当ててみたいと思います。“昼間の生活”では値切りは賢い行動かもしれません。でも、夜のお店ではむしろ損をするケースが多いのです。その理由を3つ挙げてみます。
大谷麻稀

大谷麻稀

①入店の瞬間から「非常識認定」

まず、値切り交渉をすることで、入店した瞬間に非常識認定されてしまいます。これまでの経験から言って、セット料金を値切るお客様は数百人に1人いるかどうか。つまり、他の99%以上の方は初来店で「セット料金安くして」と言うこと自体が恥ずかしいと考えています。 お店側からすれば、「初めましてのあなたに、どんな義理があってVIP待遇?」となるわけです。例えるなら、ディズニーランドの入場料を「今日は5,000円でいい?」と交渉するようなものです。そんな無茶を通す余地はどこにもありません。ですが、若い女の子相手にはそれが罷り通ると考える不思議な人が世の中にはいるのです。 何も、「キャストにドリンクを飲ませてくれない人はケチだ!」なんて言ってるんじゃないんです。ドリンクやシャンパンなどの追加注文があるかないかは、お店の力量。セット料金は、あなたが夜を楽しむ最低料金のエントランス料です。 飲み屋さんは、バッタもんが溢れる東南アジアの市場ではありません。値切ってなんぼの文化ではないのです。安く飲みたいなら、お店のシステムを変えようとするのではなく、はじめからご自身の財力で遊べる安いお店を選びましょう。

②良い待遇を受けられない

値切り交渉をした時点で、お店からの評価はガタ落ち。 箱が小さく客数が限られていたり、キャストの出勤が十分でない場合などは、値切り客に席とキャストを独占されることすらお店にとってマイナスの場合があるからです。 たとえ入店できても、期待するような待遇はまず得られません。キャバクラなら、人気キャストが席についてくれる可能性はゼロに近いでしょう。 理由は簡単です。人気キャストには、セット料金を値切るどころか喜んで追加注文をしてくれるお客様がたくさんいるからです。お店にとって大切な商品であるキャストを、非常識な行動をする人に提供する理由がありません。お店のルールにケチをつける人に対して、サービス精神を発揮するのは難しいのです。
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アフターどころか次はない
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上野にてスナックを経営する28歳。大好きなお酒にコミットするべく鉄道会社を退職し、ほぼ未経験の世界へ転身。TOEIC910取得。趣味は海外一人旅。
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