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「対応するまで帰らせない」取引先のカスハラ社員の顔色を一変させた“逆クレーム”

オフ会でまさかの対面

シャンパン・乾杯 そこには、吉田さんのことを散々バカにした取引先も参加していたのだ。 「私はすぐに気づいたのですが、向こうは分かっていない様子でした。自己紹介をして、話の流れで『よろしければ、オフ会の後にもう少し詳細をお話ししたい』と言われたんです」  しかし、その言葉を発したタイミングで、“目の前の人が以前の学生”であることに気づいたそうだ。 「相手も気まずいと思ったのか、歯切れが悪い感じで会場を後にしていました。取引先とはいえ、もう少し平等なコミュニケーションができていれば、お互いに有益な関係を築けていたのかもしれませんね」

物理的に難しい要求「今日中に対応しろ!」

 自社製造の雑貨品をインテリアショップに卸す業務を行っていた加賀美逸男さん(仮名・30代)。ある顧客によるハラスメントにより、トラウマになるような怖い思いをしたという。 「取引先から『製品を本日中に持ってこい』と要求があり、納品までには原則1週間以内としているのですが、さすがに今日中の対応は難しいと伝えました。しかし、『客が欲しいと言っているんだから、持ってくるのが当たり前だろ。今からすぐに向かえば間に合う』と無理難題を押し付けてきました」  加賀美さんは、本日中に持っていくことは物理的に難しいことを、繰り返し説明した。すると、さらなる無理難題が始まったという。 「今度は、『先日納品された製品に複数箇所のキズがある』とのことでした。現品確認を行いたいことを伝えると『現品は使えないから処分した。今から代品を持ってこい』と命じられたんです」
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「何様のつもりだ!」と強い口調で言われ…
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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