告発と並行して、子供たちを守るために「児童虐待防止法」の改正を訴えてきた。 　残念ながら先の国会では見送られたが、動くことに意義があったと橋田氏は言う。 「法改正も大事ですが、社会が変わることに意味があります。行動したことで、性被害を受けた方などたくさんの人からメッセージをいただき、少しは役に立ったのではないかと思っています。これで終わらせず、ちゃんと結果につなげていきたいです」 　目指すのは、子供たちが安心して活躍できる健全なエンタメ業界を実現することだ。 「性加害の事実があったことを踏まえた上で、ジャニーズ事務所には、再発防止策をきちんと示して、歩き出してほしい。所属タレントやジュニアの子たち、これから入る子供たちが、何の不安もなく活動できる環境をつくることがゴールだと思っています。 　また、僕もエンタメの世界で今後も活躍することで、『声を上げても、こんなに楽しく元気に人に夢を与える仕事ができるんだ』ということを証明したい」 　橋田氏の闘いは続く。 【元ジャニーズJr.／俳優　橋田康氏】 PROFエンターテインメント代表。1998年にジャニーズ事務所に入所し、ジャニーズJr.としてKinKi KidsやV6のバックダンサーを務めた。13歳の時に性虐待に遭う。退所後は、舞台を中心に活躍 取材・文／週刊SPA！編集部