恋愛・結婚

33歳で“初めての彼女”ができた男性が歩んだ苦難の人生。「自殺することも考えた」

人生初の彼女に対して不安も多いが…

 だんだんとその女性との仲を深めていくことに。共通の趣味があったのも理由だ。 「“歴女”なんです。司馬遼太郎の話をできるのがすごく嬉しくて。歴史に関しては、僕のほうが多く話すこともあって、そんな時は彼女も聞き役に回ってくれるんです」  次第に2人で史跡巡りをするようにもなり、お互いに好きだった新撰組の縁ある地を訪れるために京都へも行った。 「池田屋の跡地に建っている飲み屋に行ったり、新撰組結成の地と言われているお寺にも行きました。その旅行の途中で、彼女から『付き合っていると思ってもいいのかな?』と言われて、33歳にして初めて女性と交際することになったんです」  だが、初めての交際には、眠れなくなるほどの不安を覚えているという。 「経験がないので、何をするにも手探りで。この歳でそんな状態で恋愛していることが恥ずかしくもありますし、彼女に対して申し訳ない気持ちになってしまうこともあります。まだ手を握ることもできてないですし、これからどう進展したら良いのかわからずにいます。彼女は僕の身の上を全て知っていて、常に優しくリードしてくれていますが……。そんな彼女を失うのが怖くて不安は深まるばかりです」  それでも、奥田さんは「でも、今までなかったほど充実した日々を過ごしています」と語っている。人一倍苦労してきたわけだが、これからの人生は「人一倍幸福な出来事」が待っているはずだ。 <TEXT/和泉太郎>
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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