なお、付き合い始めてから彼が自身の薄毛について尋ねたところ、彼女は「私はあまり気にならないかな。だって中国には薄毛の男性だけで2億人もいるのよ。私のお父さんやお兄ちゃんも髪の毛薄いし」とあっけらかんとコメント。その一言に救われたそうだ。 「実家へ挨拶に行くと、親族の方も含めて10人以上の方が出迎えてくれたのですが、確かにハゲ率が高かった。そのせいかはわかりませんけど、お互いすぐに打ち解けることができました（笑）」 　2人は2年半の交際を経て結婚し、その後任期を終えて帰国。現在は日本で2人の子供と家族4人で暮らしている。 「まさか国際結婚するとは夢にも思っていませんでした。あのとき駐在員募集に応募しないで日本に住み続けていたら今も独身だったでしょうね。結果論かもしれませんが、今があるのはなんとかしようと自分なりにもがいたからだと思っています」 　海外だから恋人が作りやすいわけではなく、むしろハードルは日本よりも高そうな気がする。とはいえ、場所に限らず環境を変えることでコンプレックスが解消できるなら試してみる価値はありそうだ。 ＜TEXT／トシタカマサ＞ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。