恋愛・結婚

不倫相手の職場に乗り込んだ妻の勝算。“女同士の火花”に41歳夫は「変な汗が出た」

きな臭い予感がしていた

なんかそのころからきな臭い予感がしていましたね。変な汗は出るし、不倫相手の葉子がその時間に在籍しているかどうかも確認できないまま、僕は車を走らせたんです。こんな追い詰められた気持ちで運転するのは生まれて初めてでしたし、いっそのこと事故でも起きないかとまで思いましたよ」  2人が目的地に到着し展示場に入って数分後、パソコンを片手に持ったロングヘアの女性が応接室に入って来たと言います。その女性はまぎれもなく葉子さんだったそうです。博之さんの動悸はおさまることはなく、女性2人の会話を横で見守るだけだったとそう。  ひと通り説明が終わると、涼子さんが「いつも主人がお世話になっています」と博之さんのほうに少しだけ視線を送りながら不倫相手の葉子さんに宣戦布告のような発言をしたと言います。これに対し、葉子さんもハキハキとした声で「いいえ、ご主人さまにはとてもよくしていただいております」と落ち着いた口調で返したそうです。

職場で飛び散った女同士の火花

女性 喧嘩「嫌な予感が的中してしまいました。最悪の展開です。もう、葉子さんと妻が話している内容が全く頭に入ってこなくて、とりあえずこの場から逃げ出したい、バレませんように……って、そんなことばかり考えていました。でも、今から思うと、妻の行き先変更は計画的だったんだとようやく気づきました。とっくにバレていたんですよ」  涼子さんは、帰りの車中で終始無口だったそうですが、もうすぐ自宅に着くという間際に、「あなた、あの人なのね」と一言だけ、ぽつりと言ったそうです。 「もうそれからは、今までとは生活が一変し、毎日が針のむしろのような生活でした。妻もどこか他人行儀ですし……。そうこうしているうちに、ある日、会社で上司から面談をすると言われて、とりあえず顔を出すと上司にLINEのスクショを見せられたんです。それは、僕と葉子さんがやりとりしている会話でした。どうやら妻がスクショを印刷して職場宛に送付したみたいです。上司はその内容に間違いがないかを問いたかったそうです」
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大きすぎた不倫の代償
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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