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「10万円の高級水」が売れることも…“コンカフェの実態”を元店長に聞く

10万円の水を初対面で入れてくれた神客

百野綾華さんとはいえ、やはりコンカフェでしか体験できない嬉しいイベントや、とんでもない“神客”に遭遇することもあるようで。 「キャストの誕生日をお祝いする“生誕祭”というイベントがあるのですが、私は25~30本ほどのシャンパンを開けさせてもらいました。そのシャンパンを使ってシャンパンタワーをやるんですけど、私はサンリオのシナモロールが好きなので、シナモンデザインのタワーを特注しました。 神客エピソードでいうと、コンカフェには『フィリコ』という売値10万円くらいの高級水があるんですけど。はじめましてのお客さんが『なんか飲んでいいよ』って言ってくれたので、冗談で『じゃあフィリコで』と答えたら、本当にフィリコを入れてくれたことがありました。初対面だし、席に着いたばっかりなのに、まさかフィリコをもらえるとは……驚きでしたね。味は普通の水でした(笑)

コンカフェで“若いイケメン客”は魅力的じゃない

ここまでの神客はなかなかいないかもしれないが、一般的に、コンカフェキャストから好かれる客とはどんな人なのか? 「推しに一途だけど、ほかのキャストとも仲良くしてくれて、無理のない範囲でちゃんとお金も使ってくれる人。そういうお客さんは、本当に素敵だなあと思います。逆に、若いとかイケメンとか、そういう表面上の魅力はあんまりアドバンテージにならないですよ」 最後に百野さんから、コンカフェキャストに“ガチ恋”してしまった客へのアドバイスをもらった。 「お客さんは多かれ少なかれ、みんなキャストに恋してると思ってます。だからガチ恋を気持ち悪いとは全然思わない。キャストだっていつかはお店を卒業するし、それまで一途に推してくれていたお客さんと付き合ったり結婚した子の話も聞いたことがあります。ただし、見返りを求める人はNG。『これだけお金使ったんだから、店外デートしてよ』みたいなのは絶対に嫌われます。本当にキャストのことが好きなら、過剰な見返りを求めず、一途に推しの夢を応援してほしいですね」 <取材・文/渡辺ありさ 撮影/中川菜美>
1994年生まれ。フリーランスライター兼タレント。ミス東スポ2022グランプリ受賞。東京スポーツ、週刊プレイボーイ、MEN'S NON-NO WEB、bizSPA!フレッシュなどで執筆。隔月刊漫画雑誌「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画「スワイプ」の原作も務める
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