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堀田真由25歳「ホンネを明かすのは怖かった」自分をさらけ出して得た気づき

託していただいた以上、努力したい

バカ塗りの娘

(C) 2023「バカ塗りの娘」製作委員会

――「自分なりにやっていれさえすれば、必ずできるはずだ」といった気持ちがあるんでしょうか。 堀田:負けず嫌いだとは思います。たとえば今回の津軽塗にしても、当たり前ですけれど、この作品を、美也子という役柄を、私に託していただいた以上、うまくなりたいし、本当にやっている人に見せたい。どの作品もそうです。努力したい、準備したいタイプです。 ――美也子は、一見おとなしくて自分の意見をあまり言えないタイプに見えますが、実際には父から職人になることを反対されても止めませんし、芯の強い女性です。そうした部分は堀田さん自身と共通していますか? 堀田:そうですね。美也子は父もおじいちゃんも職人で、家族としてはいろんなことを踏まえて、娘のことも思って反対してるんでしょうけど、美也子は一番近くで見ているからこそ、津軽塗の魅力にも気づいているんですよね。お兄ちゃん(坂東龍汰)のユウは外に出て行くタイプでしたが、「お兄ちゃんがやらないから自分が」というのではなく、「自分自身のいたい場所がここなんだ」と見つけた子なんだと思いました。

助けてくれる人はたくさんいた

堀田真由――美也子は、自分自身の考えをなかなか言葉にはできないタイプでした。堀田さん自身は、“ホンネ”を口に出せるほうですか? 堀田:どちらかというとホンネを隠すほうでした。ホンネを言うのは怖いというか。でも年々、伝えてみたほうがいいと思うようになっています。気になることがあったとしても、「言わないほうがまとまるかな?」「そのほうがみんながハッピーかな?」と考えて、何も言わないことが昔は多かったと思います。  でも自分の思っていることを打ち明けてみたら、悩んでいたことが嘘だったかのように、助けてくれる人がたくさんいることに気づいたんです。なので、最近は、ホンネをちゃんと言葉にして伝えよう、それって大切なことだなと思うようになりました。
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この作品から漆器に興味を持ってもらえたら
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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【公開情報】
映画『バカ塗りの娘』は全国公開中
(C) 2023「バカ塗りの娘」製作委員会
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