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「風呂ナシ部屋で、ガラケー生活」タブレット純(49歳)があえて“不便な生活”を実践するワケ

引っ越しのこだわり条件

タブレット純――最近、引越しされた理由を教えていただけますか。 タブレット:今までずっと東京・中野にある6畳1間のアパートに住んでいたのですが、立ち退きになりそうなので引っ越しました。2棟並んでいるうちの1棟が壊されてしまい、うちのアパートもそろそろかなと……。あと、レコード置き場として月8000円の部屋を借りていたのですが、少し自宅と離れた場所にあったので、1つの場所にまとめたい思いもありました。  銭湯に通うのが好きなので、「風呂なし」を前提に探していたところ、台東区で「2階建で風呂なし」という物件を見つけたのでそこに決めました。引っ越しを機にレコードを整理できて、よかったです。

何のために生きているのか

タブレット純――あまり野望や欲望がないように見えますが、タブレット純さんを突き動かしているものは何でしょうか。 タブレット:小学校6年生の頃、「なんで生きているのだろう」と悩み、うつ病のような状態の時期がありました。何をやってもどうせ死ぬんだから……と自暴自棄な考え方に陥ってしまい。その後、さまざまな経験を経て仕事で舞台に立ち、皆さんに笑っていただいて「今日も生きてて良かった」と思えるようになりました。  今は、心に残る感動や思い出を得るために生きているんだと考えています。大竹まことさんが著書『結論、思い出だけを抱いて死ぬのだ』(角川書店)で書かれているように。死ぬ時に「あぁ、楽しかったな」と言って消えていくだけなんだと思うと、欲に走ることもないんですよね。日々、気持ちよく眠れればよいかなと。 ――現在49歳ですが、50歳に向けて何か抱負はありますか? タブレット:尊敬する永六輔さんが、「テレビは忘れられないほどに出るのがちょうどいい」と、よく仰っていました。そういう意味で、ほどよく忘れられない程度にテレビにも出させてもらえるとありがたいですね。
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落ち込んでも「いつかは立ち直る日が来る」
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大阪府出身。外資系金融機関で広報業務に従事した後に、フリーのライター・編集者として独立。マネー分野を得意としながらも、ライフやエンタメなど幅広く執筆中。ファイナンシャルプランナー(AFP)。X(旧Twitter):@COstyle

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