走る哲学者・為末大が考える“子どもに伝わることば”とは?学習には身体感覚が必要
リーダーシップのことばと学びに大切なこと
――今のお話に関連して、言語能力とリーダーシップには関係があると思いますか?
為末:このテーマには以前から非常に興味があります。トランプ氏があれほど支持を集めたのは、多くの人が理解しやすい単語を厳選していたからではないでしょうか。それがよいリーダーシップかという問題はありますが、どのことばを使うかによって、どの程度の範囲の人にまで届くかが変わってきます。
今井:それともう一つ、相手の心を先読みして、こう言ったらこう反応するだろうと直感的にわかる能力もリーダーシップには重要ではないでしょうか。
実は「人の心を読む」というのは非常に難しく、特に小さい子どもは、自分が見えているものは相手も見えているという想定で行動しがちです。これを「心の理論」と言います。
大人でも自分がわかっていることは、相手もわかって当然と考える傾向がありますが、そのことを念頭に置き、ことばを使うという能力がリーダーシップには必要だと思います。
大事なことは「問い」を持つこと
為末:今井先生はどのように問いを持ちますか?
今井:私の場合、身近な小さな問いから始めると、多くの研究者が関心を持って取り組んでいる最先端の問いに無理なくたどりつけることが多いです。逆に、日常の体験的な問いでないものは、ピンときません。
為末:日常的に自分の感覚でわかる、記号接地的な問いから始めるということですね。
今井:それが大事かなと思います。
<取材・文/日刊SPA!取材班>
※本記事は、9月12日に開催した書籍刊行記念のトークイベントをまとめたものです。
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『ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか』 私たちが意識せず使いこなす 「ことば」とは何だろうか
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