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借金1億円から這い上がった“福岡の唐揚げ王”の人生。「落ち込むのはせいぜい2~3時間」

“根拠のない自信”のおかげで「死ぬことは全く考えなかった」

――1億円の借金となると、自己破産や死を考えたりする人も多いと思いますが。 豊永:死ぬことは全く考えていませんでした。自己破産にもお金がかかるので、お金をかけるくらいなら「今後やることで成功すれば」という根拠のない自信がありましたね。心臓に毛が生えているとよく言われます(笑)。 ――そして「博多とよ唐亭」で成功されますが、看板にご自身を登場させたのにはどんな思いがあるんですか? 豊永:今の会社を起業したのが40歳で大きな借金もあり、これが最後のチャンスだと思っていました。だから、逃げずにやり遂げたいという思いがあって、自分の姿を出すことにしました。

とことん落ち込んでから、人生に向き合うメンタル

――信じられないほどのポジティブさですが、落ち込むことはないんですか? 豊永:もちろん、落ち込んだり悩んだりすることもありますよ。でもね……せいぜい2~3時間かな(笑)。 ――はあ、だいぶ短いような……(笑)。 豊永:起業しようとする人で、落ち込みやすかったりそれが長引いてしまう人は、起業を諦めた方がいいと思います。苦しいことも楽しめるくらいの精神力がないとやっていけないですよ。 ――では、落ち込みやすい人に伝えられることはありますか? 豊永:落ち込むことがダメだという風潮もありますが、落ち込む時はとことん落ち込んでいいと思います。そういう時は、他人から何を言われても、結局自分の気持ちが納得しないと、前に進めませんからね。 ――自分の納得は大事ですね。 豊永:そのためには、過去の自分にきちんと向きあうことです。僕は事業を失敗した時、振り返りたくない失敗にも向き合ってその原因を特定してきました。
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「失敗を無駄にしない生き方」をする秘訣
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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