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借金1億円から這い上がった“福岡の唐揚げ王”の人生。「落ち込むのはせいぜい2~3時間」

「失敗を無駄にしない生き方」をする秘訣

――失敗だけでなく、経験が生きていると感じるのはどんな部分ですか? 豊永:建築関係を長くやっていたので、今の店も自分たちで工事して建てていて設備投資はかなり抑えられますね。 ――修理もできるのでランニングコストも下がりますね。 豊永:建築会社をやっていた当時のメンバーがいるのは、他社にない強みです。また、開店までの費用を瞬時に見立てられるので、空き物件が出た時の反応も早くなります。それから、家賃は安いけどトイレがない物件などが出ると、他社は躊躇しますがうちはトイレを作ることもできるのですぐに契約へ進められますね。 ――今後の野望を教えてください。 豊永:違う柱をもう一つ立てたいと思っています。最初からいくつもの柱を立てようとすると、うまくいかないということは、これまでの経験で実感しました。ですが、唐揚げ店がしっかりしてきた今、新しい柱が必要です。 ――なぜそう感じるんですか? 豊永:一点集中だとリスクが大きいんです。唐揚げだけに特化すると、鶏肉や油の値段が高騰すると、会社全体を揺るがすリスクになります。 ===== 先々、新事業としてリゾート開発を手がけたいと豊永氏は語った。波乱万丈でも、前を向く彼の人生に思いを馳せることによって、「味のインパクトを抑えた唐揚げ」は、唯一無二の一品に昇華するはずだ。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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