更新日:2023年10月19日 15:19
ライフ

“酒癖の悪い義母”に怯える夫。午前3時に「男は犬のフン以下」と言われた

「男は犬のフン以下」と言われ…

 義母は、麦茶割りをおかわりする度に、多弁になっていくそう。 「はじめは、妻の小さいころだったり、夫婦の若かりし日の思い出話を終始していますね。そして酒が進むにつれ、徐々に青筋が立っていくのです……」  声が大きくなるだけでなく、声を荒げます。これがまた怖い。 「義母がずっと抱えているらしい親族間のトラブルについて毎回のように愚痴られます。正直言って無関係だし、知らんがなって話なんですけど……。義父にも『あんたはどう思うのよ!』と話を振りますが、『どうなんだろうねぇ』と自分の意見を濁すような返事がほとんどですね」  意見を言わない義父に腹を立てた義母は、泣きじゃくりながら、「お前はどうなんだよ」と迫ってくるのです。適切な言葉を探し、言いよどんでいる聡史さんに対して、こう叫んだそうです。 「お前ら馬鹿か? 所詮、男は犬のフン以下なんだよな!」

翌朝は何事もなかったようにふるまう

 さながら地獄絵図ともいえる場から解放されるのは、いつも朝方になります。 「もともと、義母はショートスリーパーのようで。1日4時間くらいしか眠らないんです。結局、毎回私が悪酔いする義母の“餌食”にされてしまうんですよ」  妻は義母が酔っ払う姿を小さい頃から見てきたため、我関せずとばかりに早々に子どもと布団に入っていくのです。 「午前7時になると、義母は爽やかな笑顔で皆の朝食を作ります。一方で、私は二日酔いと戦うのに必死です……。年末にまた帰省することが憂鬱ですよ」  アルハラという概念なぞ、なんのその。唯我独尊な義母の恐怖政治は、飲みすぎて身体を壊すことがない限りは続いていくでしょうね。 <TEXT/maki>
ライター・エッセイストとして活動中。趣味は人間観察と読書。取材からエッセイ、コラムまで幅広く執筆している
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