月に一度の外食が台無し…家族で行ったファミレスで「ブロッコリーが食べられなくなった」驚きの出来事
万年人手不足な印象がある飲食業界。限られた人員でシフトを回すとなれば、一人当たりのタスクも自ずと増えていく。そうなると、通常時には考えられないミスが発生してしまうかもしれないわけだ。客の立場としてはなるべく遭遇したくないが、こればかりは宝くじのようなもので、誰しもに当たってしまう可能性がある。
神奈川県在住の吉田源さん(仮名・35歳)は、外食した際にせっかくの家族団らんが台無しになった経験をしている。
吉田さんの楽しみは、月に一度家族でファミレスに行くこと。1歳と2歳の子どもがいるため、外食は子連れ客への配慮が行き届いたファミレスと決めていたそうだ。
「普段はかなり節約した生活をしており、育児で大変な妻への労いを兼ねての外食ですね。たまの贅沢と言っては大袈裟ですが、毎月待ち遠しく思う予定のひとつでした」
メニュー選びで夫婦が譲れないのは、サラダをセットで付けること。外食で不足しがちな野菜は外せないというのが夫婦共通の認識だそう。しかし、その決められたルーティンが思わぬ事態を招いてしまう。
いつものように、サラダを一口食べた妻が「ぎゃっ!」と叫んだ。
「妻のサラダのブロッコリーに小さい虫が動いているのが見えて……。慌てて自分のサラダを確認すると同じくブロッコリーに大量の虫が付いていました。しゃくとり虫を小さくしたような、豆粒ほどの薄緑の虫でしたね……」
全身に鳥肌が立ちながら、吉田さんは店員を呼びサラダの件を伝えた。若い女性店員は平謝りしながら、2人のサラダを回収したそうだ。
その数分後、店の奥から出てきたのはスーツ姿の店長だった。50代くらいの男性で、額には汗が滲み手先が少し震えていたという。
「月に一度のファミレス」が楽しみだった
サラダのなかにうごめく物体が…
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ライター・エッセイストとして活動中。趣味は人間観察と読書。取材からエッセイ、コラムまで幅広く執筆している
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