更新日:2023年10月06日 17:35
仕事

2児のシングルマザーが築いた上野・湯島のスナック「お店は“もう一つの家”なんです」

スナックの魅力を広く伝えたい

——ナイトクイーングランプリにエントリーを決めたきっかけを教えてください。 ともみ:うちで働いている女のコがイベントの責任者の方とママ友で、その繋がりから声をかけられて…って感じですね。私はこんな年齢だし、17LIVEをやるのも難しいしでけっこう大変です(笑)。ただ、水商売を盛り上げたいって信念には同調しています。 ——スナックの魅力を広く伝えたいと。 ともみ:コロナ禍でうちだけでなく、水商売全体が厳しかったとき、いろんなお店を回って感染対策のDIYを手伝ったり、湯島の町ぐるみでスナックを盛り上げようと計画していたことがありました。最終的には、かわい子ちゃん選手権や歌うま選手権、ママの手作り料理模擬店など、スナックフェスを開催したいという野望もありました。ナイトクイーングランプリで講習会などをやっていくうちに、色々な業態の方のお仕事観を聞く機会もあって、改めて自分の仕事について考えるきっかけをいただきました。

20代の頃にスカウトされた過去も

——歌唱部門にも登場するんですよね。めちゃくちゃ歌がうまいという噂です。 ともみ:いやいや(笑)。でも、実は20代の頃にスカウトされたことがあって、歌手を志望していた時期もあるんです。好きな歌手は椎名林檎です。最近だとAdoが一番フェイバリットで、こんなに自由に歌えたら本当に羨ましいなって気持ちで嫉妬すら感じます。歌唱部門に向けて、ボイストレーニングも久々に再開していて、選曲は先生と相談しているところです。 ——お店では、どんな曲が人気なんですか? ともみ:昭和歌謡が多いですね、なぜかスナックにくる若いお客さんも働いてる女のコたちも、昭和歌謡の持ち歌があります。しみじみ聞くと、やっぱり歌詞がわかりやすいし、心に残る名曲が多いですよね。

スカウトされた頃のともみママ(本人提供写真、以下同)

ともみママは、10月9日に本戦を迎える「ナイトクイーングランプリ」のガーベラ(スナック・ショーパブ)部門のレジェンドクラスにエントリーしている。同イベントは、水商売業界のさまざまな業態で働く女性たちの知られざる魅力・ポテンシャルを表舞台で披露し、“夜の女王日本一”を決めるコンテスト。歌唱部門にもエントリーしているともみママのパワフルな歌声を楽しみにしたい。 取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/星 亘(扶桑社) 協力/日本水商売協会
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