美容師が明かす「髪型にはお金をかけたくない」“コスパ重視”の落とし穴
こんにちは、美容師の川口達也です。年間10万人以上来店するメンズヘア専門の美容室「MEN’SHAIR PERCUT(メンズヘア パーカット)」を東京、千葉、名古屋、大阪で運営しています。
男性の方で美容室に行くのが面倒だと感じる方は多いのではないでしょうか。また、コロナ禍以降は、髪を切る間隔が長いだけではなく、自分でカットする人や、パートナーなどプロではない人にカットしてもらう人など、「髪型にはお金をかけたくない」という人が増えています。
ただし、あえて美容師の立場から言わせてもらえば、注意が必要です。
20歳以上の男性606名に向けて「男性のヘアケア」についてアンケートを実施(※2023年9月13日)したところ、驚くべき結果が見えてきました。
「髪の毛を切りたい時、美容室で切ることが多いですか?」という質問に、「美容室にはほとんど行かない」と回答した方が63.9%、「数回に1回ほどの割合で美容室に行く」と回答した方が9.4%でした。
実際「切りたい」と思っても美容室には行かない男性が多いということが見えてきました……。
前述の結果のうち、「美容室以外で髪の毛を切る時の最も多いパターン」について、「自分で切る」と回答したのは24.3%。要するに、男性の約5人に1人が自分で髪を切っていることがわかりました。
ただ、坊主やスキンヘッドなど、バリカンで全て完結する髪型は問題が起きにくいですが、ベリーショートより長い髪型の場合は、たとえプロでも自身の髪を切るのは困難なんです。
当たり前ではありますが、左右の髪の長さを合わせるのは難しかったり、後ろの髪は“合わせ鏡”をしないと見ることができなかったり……。
さらに、市販のすきバサミはプロ仕様のものよりたくさん毛量が取れるものが多く、適当にハサミを入れていくと軽くなりすぎてスカスカになってしまうなどのリスクもあります。髪型はビジネスでもプライベートでも第一印象を大きく左右しますが、自分でカットすると“残念な仕上がり”になりがちです。
一方、美容室であれば髪質や顔の形に合わせて、プロが最適なヘアスタイルを提案・実施してくれます。「若く見せたい」「仕事ができるように見せたい」「トレンドや新しいヘアスタイルを試したい」などのときにもアドバイスを受けることができます。
さらに、髪の悩みに合わせた適切なシャンプーやスタイリング剤についても相談可能です。
男性の5人に1人は自分で髪を切っている
自分でカットすることのリスク
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株式会社PERCUT 代表取締役。1984年6月12日生まれ。群馬県桐生市出身。高校卒業後、美容師養成所であるテクニカルスクールTONI&GUYアカデミー東京校、山野美容専門学校を経て、美容師免許取得。原宿にある大手美容室に6年ほど勤めトップスタイリストとなった後、独立。男性専門の美容室開業を決め、2013年、下北沢に1店舗目をオープン。その後は、大阪、名古屋へと拠点を広げ、現在は10店舗の店舗運営を統括している。
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