美容師が明かす「実は困ってしまう客の言動」3選――大反響・総合トップ10
日刊SPA!で反響の大きかった2023年の記事をジャンル別に発表してきたが、今回は総合トップ10。初回とランキング発表時の反響をあわせて集計、本当にスゴかった記事を発表する。第10位はこちら!(集計期間は2023年1月~2024年3月。初公開2023年6月3日 記事は取材時の状況)
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こんにちは、美容師の川口達也です。年間10万人以上来店するメンズヘア専門の美容室「MEN’SHAIR PERCUT(メンズヘア パーカット)」を東京、千葉、名古屋、大阪で運営しています。
美容室に行く時に緊張してしまう男性は多いかと思いますが、“お客様に居心地の良い空間を提供する”のも美容師の仕事です。お客様が気軽に来店し、くつろいでいただけるように我々が努めるのが大前提ですが、ごく稀に髪型のオーダーや会話などにおいて、「美容師が対応に困ってしまう場面」もあります。あくまで数少ないケースということを前置きしたうえですが、今回紹介する3つのポイントさえ気にかけていただければ、他はとくにありません。ぜひ参考にしていただけると幸いです。
「今日はいかがなさいますか?」
「そうですねぇ、“おまかせ”します」
髪型のおまかせは美容師の腕の見せ所でもあるのですが、お客様としては、本当は全部はおまかせではない場合も少なくありません。
どういうことかというと、男性の場合、普段の髪型のイメージがある程度決まっている方も多く、おまかせと言いながらも内心では“普段のイメージからあまり外れたくない”と思っていたりします。そこから乖離していると、結局は完成してから「なんかイマイチ」と感じてしまうのです。
特に初めて行く美容室では、もしおまかせでも、美容師側にある程度の長さの目安やこだわりを伝えてあげると仕上がりのイメージがわきやすく、髪型を間違えにくいです。完全なおまかせをしたい場合は、普段のイメージを考慮してもらえる“馴染みの担当者”に依頼することをおすすめします。
カウンセリングして決まった髪型を、カットの途中でお客様が「気が変わった」「やはり違った」という理由で切り直しの依頼をされることがあります。
切り直しの依頼自体は悪いことではないのですが、カットが進んだ状態では時すでに遅し。直すのが困難な場合は、美容師も困ってしまいます。
また、こちらはお客様にご理解いただくのが難しいところなのですが、カウンセリングした上でカットし終えた髪型を、もう一度全く別の髪型にするとなると、美容師側は2回分の仕事量になってしまいます。そのため、「気が変わった」などの理由だと、場合によっては対応致しかねます。
飲食店で例えると、ラーメンを注文して作っている最中や、すでに届いてから、「やはりチャーハンに変えて欲しい」というのと同じで、対応が難しい状況です。
①やりたい髪型が決まっているのに“おまかせ”を希望
②切り始めて(切り終えて)からの髪型変更
株式会社PERCUT 代表取締役。1984年6月12日生まれ。群馬県桐生市出身。高校卒業後、美容師養成所であるテクニカルスクールTONI&GUYアカデミー東京校、山野美容専門学校を経て、美容師免許取得。原宿にある大手美容室に6年ほど勤めトップスタイリストとなった後、独立。男性専門の美容室開業を決め、2013年、下北沢に1店舗目をオープン。その後は、大阪、名古屋へと拠点を広げ、現在は10店舗の店舗運営を統括している。
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