ライフ

飲食店が頭を悩ます“常連の迷惑客”の存在。口コミサイトの評価はだだ下がり

 昨今は大手回転寿司チェーン店での迷惑行為から始まり、飲食店における“客のとんでもない行動”が話題になることも多々。店内で迷惑客に遭遇し、顔をしかめた経験をもつ人もいるだろう。  今回は、飲食店の元店員たちが体験した迷惑客のエピソードを紹介する。

他の客にウザ絡みする“酔っぱらいおじさん”

豚骨ラーメン

※写真はイメージです。以下同

 田中一さん(仮名・20代)が数年前に働いていたラーメン屋で出会った迷惑客について話してくれた。  その店には、週に1、2回ほど訪れる常連に“酔っぱらいおじさん”がいた。体型はガチムチで、常にタンクトップを着ており、見た目の印象としては怖かったそうだ。店員の田中さんや他の客に話しかけたり、大きい声で独り言を呟いたり、迷惑だったという。 「おじさんが話す内容は下ネタばかりで。話しかけられた客は当然、無視したり相手にしなかったり……。でも、そうすると、あからさまに不機嫌になる人だったんです」  特に困っていたのが「なぜか自宅の住所を聞き出そうとすること」だったと田中さんは話す。店長に報告しても「そんなことは仕事をしていれば気にならない」と真摯に受け取ってくれなかったそうだ。  おじさんの行動は日々エスカレートしていく。

「警察を呼びますよ!」店内は騒然…

「僕が働きはじめて半年くらい経つと、私はおじさんに存在を覚えられ、うっかり教えてしまった下の名前でよく話しかけられるようになりました」  田中さんは困ってはいたのだが、「いつものこと」と受け流していた。そして、おじさんはついに他の客との間でトラブルになったという。 「若い男性の隣に座り、顔をニヤニヤさせながら話しかけていました。男性は困惑した様子でした。おじさんが『君、初めて見るね。ここのラーメンは美味しいよ。どこに住んでんの? この近くだったら一緒に帰ろうよ』と馴れ馴れしく話しかけたんです」  話しかけられた男性客は驚いて「やめてください! 警察を呼びますよ!」と拒絶反応を示した。すると、おじさんは顔を赤らめて激昂し、店内は騒然となった。 「おじさんは『なんだ、警察呼ぶって! 俺は何もしてないだろ!』って興奮したまま帰っていきました。男性客も周囲に迷惑がかかって申し訳なさそうにしていましたね」
次のページ
「もはや迷惑客」
1
2
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ