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飲食店の元店員が明かす迷惑客。テーブルに“わざと”食べカスを散乱させて「もはや嫌がらせ」

寿司居酒屋なのにシャリを残す女性グループの謎

寿司屋の職人 寿司居酒屋で働いていた立花英恵さん(仮名・40代)は、フードロスへの関心が高まる世の中で、シャリだけを残す異様な団体客に遭遇した。  30代と思われる5人の女性グループ。要するに“女子会”である。彼女たちは夜のコースを予約しており、苦手な食べ物やアレルギーなど、料理に関する指定や要望はとくになかった。トークにも花が咲き、料理も楽しんでいる様子だったという。  会計を済ませた彼女たちは「おいししかったです」「ごちそうさまでした」と、笑顔で店を後にした。ところがその後、テーブルの片付けをしていた立花さんは自身の目を疑った。

従業員たちは“料理に問題があった?”と不安に

「ほとんどの料理は召し上がられていましたが、何か丸い、白い塊が整然と残されているのです。その正体を確認した私は、一瞬何が起こっているのか分かりませんでした。お客様は、まるでお刺身を食べるように、お寿司のネタだけを召し上がっていかれたんです」  シャリに何か問題があったのではないかと思った立花さんは、残されたシャリを持って寿司職人のもとへ向かった。だが、職人は特に問題がないことを確認し、不思議そうに首を捻っていたという。  従業員が総出で確認していると、シャリのほかにもポテトサラダ、カボチャの煮付けなども残されていたことに気づく。そう、炭水化物ばかりが……。  食材を無駄にするのは、店側としては迷惑と言えなくもないだろう。  この時期は炭水化物を抜くダイエットが話題となっており、女性の団体客もそれを実践していたと推測できる。職人が「それなら最初から言ってもらえれば刺身を出したのに……」と寂しそうにしていたのが印象的だったとか。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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