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飲食店の元店員が明かす迷惑客。テーブルに“わざと”食べカスを散乱させて「もはや嫌がらせ」

 昨今は大手回転寿司チェーン店での迷惑行為から始まり、飲食店における“客のとんでもない行動”が話題になることも多々。店内で迷惑客に遭遇し、顔をしかめた経験をもつ人もいるだろう。    今回は、飲食店の元店員たちが体験した迷惑客の“団体”のエピソードを紹介する。迷惑客も団体となれば、威力は倍増する……。

不満を爆発させた“家族”の迷惑客

食堂での配膳のようす

※写真はイメージです。以下同

 定食屋でアルバイトをしていた近藤雄二さん(仮名・10代)は、忙しい夕食の時間帯に訪れた迷惑客について話してくれた。 「18時半頃はお客様が多く、お店はたいてい満席です。“お待ちシート”というものが入り口に設置してあり、名前を書いてから順番を待っていただくシステムになっていました」  その迷惑客は“家族”だった。店に訪れたとき、すでに順番待ちをしている客が7組いたという。 「家族6名で代表のお父様がお待ちシートに名前を記入しました。その際に『何分くらい待たされる?』と言われ、私は『30分ほどです』と答えました。不満そうに『わかった』と言い、どこかに去って行ったのですが……」  30分ほど経ち、家族の順番が回ってきた。しかし、その場にいなかったため、次の客を案内することになった。そして、それから数分後、店に戻ってきた。

食べカスやおしぼりが散乱

「お待ちシートを見て、自分たちより後のお客様が先に入ったことに腹を立て、文句を言われたんです。ただ、3回ほど名前を呼んで店の周りを確認したが、見当たらなかったことを説明しました。すると、声が小さくて聞こえなかったと不満を言われて……」  戸惑った近藤さんだったが、その場はなんとか収めることができた。 「しかし、これに腹を立てたのか、食べ終わった後のテーブルのまわりには食べカスやおしぼりなどが散乱していました。明らかにわざとです。もはや嫌がらせというか、仕返しというか。片付けをするのに非常に時間がかかってしまい、周りのお客様の目にもその光景は気持ちのいいものではなかったはずなので残念です」  家族はテーブルが汚いままの状態で会計を済ませ、店を出ていったという。
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寿司居酒屋なのにシャリを残す女性グループの謎
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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