更新日:2023年10月31日 16:52
エンタメ

2023年秋ドラマ「コア視聴率」BEST10。民放各局が“最も重視する数字”で好スタートを切ったのは

2位『セクシー田中さん』は大化けするか?

セクシー田中さん

番組公式HPより

 2位の『セクシー田中さん』のコア視聴率も高い。同じ放送枠での冬ドラマのヒット作『ブラッシュアップライフ』も序盤の1月15日放送分はコア視聴率3・4%、個人全体視聴率は3・7%で、その後、数字が伸びた。『セクシー田中さん』も大化けするかも知れない。  3位の『相棒 season22』はコア視聴率が良いうえ、年齢の高い層にも観られている。だから個人全体視聴率が7・0%にも達している。連続ドラマ化されてから21年が過ぎたが、脚本家と監督を順次入れ替え、若返りを図っているところが古臭くならない理由だろう。  4位の『コタツのない家』は49歳までのコア視聴率のみならず、T層(13~19歳の個人視聴率)、F1層(20~34歳の女性の個人視聴率)も上々。若い層があまり関心を持たないとされるホームドラマなのだが、小池栄子(42) 、吉岡秀隆(53)、小林薫(72)ら出演陣が実力派ぞろいで、向田邦子賞作家・金子茂樹氏(50)による脚本が洒脱だからだろう。若い視聴者も笑えるはずだ。

コア層にウケが良い旧ジャニーズタレント

 この作品には小池と吉岡の息子役で旧ジャニーズ事務所勢のHiHi Jetsの作間龍斗(21)が出ている。また、5位の『家政夫のミタゾノ』の主演はTOKIOの松岡昌宏(46)。6位の『マイ・セカンド・アオハル』の準主演級はなにわ男子の道枝駿佑(21)。7位の『ゼイチョー』の主演はSexy Zoneの菊池風磨(28)。世間を賑わす旧ジャニーズ事務所だが、所属タレントのコア層のウケは相変わらず良いようだ。  コア視聴率も個人全体視聴率も作品の出来によって変動するのは言うまでもない。序盤はこのような結果だが、終盤でどうなっているか。 <文/高堀冬彦>
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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