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麺とスープだけで490円の商品も…“具なし”カップラーメンはなぜ売れているのか

専門家が「思わずうなった」商品

さながら 群雄割拠の様相を呈している「具なしカップラーメン」。それらの中で、多くのラーメンを味わってきた本谷氏が感動した商品があるという。 「期間限定発売だったので、今は売っていないんですが、『ソラノイロ×天塩町 至高の手塩しじみ光麺』は衝撃を受けるほど美味しかったです。スープの見た目は、お湯のように透明なんですが、しじみの出汁がよく出ていて旨味がものすごく感じられました。私は普段、カップラーメンのスープは飲み切らないようにしているんですが、このスープは思わず飲み干しちゃいましたね(笑)。ラーメンというより、むしろスープとして完成された逸品で、具があるとその塩気や風味が邪魔になると思えるような出来でした

カップラーメンの未来は…?

この先、カップラーメン業界に期待されるのはどのような部分なのか。 「味だけではなくて、時短などの手間の部分への新たなアプローチも増えてきて欲しいと思いますね。個人的には、ファミリーマートのつけ麺や、キンレイの『お水がいらないラーメン』シリーズのような、電子レンジのみで完結する商品に注目しています」 「カップラーメンにしては美味しい」とされていた時代も今や昔。手を変え品を変え、知恵を凝らさなければならないため、メーカーの苦労はひとしおだろう。ただ、いち消費者としては日進月歩のイノベーションが楽しみで仕方がない。 <取材・文/ Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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