更新日:2023年12月15日 20:46
ライフ

元ラブホ従業員が語る迷惑客。扉を開ければ“全裸”で仁王立ち、客室の惨状に「思わず泣きそう」――2023年大反響トップ10

コロナ禍でなければ絶対に入室させなかった

人のいないの渋谷スクランブル交差点 事件が起こったのはコロナ流行の初期。緊急事態宣言が発令され、普段あれだけ賑わっている渋谷でも、もぬけの殻の状態でした。  筆者が働いていたラブホも当然のようにその影響を受け、営業時間を短縮することに。平時であれば1日あたりおよそ80組ほどの来客数が、この時は5組来たらまだマシな方でした。

千鳥足で来店した青年

 そんな状況下で来店してきた1人の若い泥酔客。  一昔前のホストのようないでたちで、身体中からアルコールの臭いを発していた。千鳥足で、手に持っていた(というよりは抱えていた)のは4リットルの「大五郎」です。  いつもであれば絶対に追い返すタイプなのですが、その日の客入りは“ゼロ”。仕方なく入室させることにしました。  ところで、その泥酔客は話してみるとかなり愛想が良くて、料金もしっかりと支払ってくれました。「もしかしたら爆睡してるかもしれないので所定の時間を過ぎたら叩き起こしてください」とまで言ってくれて、第一印象とは裏腹にかなりの好青年。筆者が抱えている不安も杞憂なのかもしれない。そう思い始めておりました。
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惨状としか言えないクッサイ客室
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およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
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