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元セクシー女優が「引退後に出会ったヤバい人」を暴露。「セクシー女優だから無理」と差別されたことも

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。

セクシー女優引退後に出会ったヤバい人

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 世間には「夜職の人間は頭がおかしい」と言う人がいるが、これは決して間違いではない。  どう考えてもカメラの前で裸になるなど一般常識では考えられない話だし、繁華街で飛び交う大金に慣れ切った水商売も、毎日何名、何十名を相手にする性産業も、自ら頭のネジを緩めなければ務まらない。(最初からブッ飛んでる人も多いけど)  とはいえ、「夜職は全員あたおか、昼職は全員まとも」と言い切ってしまうのも大変おかしな話である。残念なことに昼の世界にもヤバイ人たちは一定数おり、私は業界卒業後に激しく驚いた。この人たちは毎日どう過ごしているのだろうと疑問に思ったほどである。  そこで今回は、ライターとして活動している最中に出会った“昼職のヤバい人”について語っていこうではないか。もう数年経っているので、たぶん時効である。

ブチギレ連続の末にバックレた担当者

 ライター駆け出しの頃、私のマインドは「仕事が取れれば何でも良い」だった。とにかくがむしゃらで一件でも多く依頼が欲しかったため、単価の低い案件も、実態がよく分からない会社からも全て仕事を引き受けた。  そんなことをしていたから変な人に出会う確率は高かったけれども、その中で群を抜いてヤバイ人間だったのがとある会社のDさん。新人の担当編集らしく、最初は「僕も初心者なんで……」と腰が低かったものの、いざ仕事がはじまると豹変。  ちょっとしたミスでも「こんなこともできないんですか?」「単価が安いからってこちらの仕事をバカにしているのでしょうか」と激しく詰めかけてくる。しかも電話ではなく、チャットが朝から晩まで飛んできて本当に怖いのだ。  当時はまだライターを始めたばかりで2000文字を執筆するのも一苦労。納品ペースも遅く、自身の力不足が原因だったとは思うけど言い方ってもんがある。申し訳ないけどどっかの小姑みたいにネチっこくて、「だったらライター“初心者OK!”で募集をかけるなよ!」と私はイライラし始めていた。  納品する度にブチギレられ(※なお絶対に電話はしてこない模様)、心をすり減らしたのも束の間。ある日突然、Dさんと連絡がつかなくなったのである。  いくらチャットを送っても返信がない。不安に思って取引先に電話を掛けたところ、彼は何の前触れもなくバックレたらしい。急なことで編集部も騒然としていたらしく、まだライター陣に連絡が全くできていない状況だと伝えられた。  Dさんとの付き合いはたった2週間だけど、突然やってきた激しい台風に巻き込まれた気分になったのは言うまでもない。
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「セクシー女優だからねぇ」と差別的な発言をする人も…
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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