更新日:2023年12月15日 20:49
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ユニクロを日本一買ってきた男が考える「今はユニクロより、GUを選ぶべき」3つの理由――2023年大反響トップ10

理由②「値上げがじわじわ効いている」

ウルトラストレッチスウェットセット(長袖) ユニクロは原材料費、物流コストの増大から値上げを決断しました。これはどの業界でもどの製品でも共通した問題で、ユニクロが企業努力していない結果などではありません。  原油価格の高騰、世界的な物価高からくる原材料費の圧迫、円安……今まで通りの価格で提供できる業界の方が少ないはず。特に服作りは日本だけですべてを賄えるほど国内の生産キャパは大きくありません。  どこかで必ず(made in japan表記のものでも、実はほとんど必ず)製造フローに海外が介入しているため、どのブランドもこの問題を避けて通ることはできないのです。

他ブランドと比較しても大きな値上げ率

 しかし、そんな値上げラッシュの中でも、ユニクロの値上げ率は甚大です。 感動ジャケット5990円→6990円 スマートアンクルパンツ 2990円→3990円 オックスフォードシャツ 1990円→2990円 スウェットフルジップパーカ 2990円→3990円 チノショーツ 1990円→2990円  代表的なアイテムを見てもご覧の通り。1990円が2990円に値上げって……わかりやすいように10円だけ繰り上げれば2000円が3000円になっているわけでその値上げ率はなんと驚異の50%。150%もの価格変化が起きているわけです。これは他ブランドから見てもかなり顕著な数字です。  比率で言えば「2万円のアイテムが3万円になっている」のと同じですよ。小規模で経営がキツい高額なデザイナーズブランドでも2万円を3万円にいきなり上げるなんてことはそうそうしません。段階的に上げるならともかく、一気に値上げしすぎでは……?
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値上がりすると消費者の目も変わり…
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