更新日:2023年12月15日 20:49
ライフ

ユニクロを日本一買ってきた男が考える「今はユニクロより、GUを選ぶべき」3つの理由――2023年大反響トップ10

2023年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。男性の身だしなみがワンランクアップする「ファッション」部門の第4位はこちら!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年5月24日 記事は取材時の状況。価格の変更や現在販売していない商品もあります)  *  *  *  メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。よろしくお願いします。
メンズファッションバイヤーのMB

メンズファッションバイヤーのMB。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 長年ユニクロを推し、年間1000万円近くをユニクロに費やしてきた私ですら、最近店舗に足を運ぶ機会が減ってきております。今回は王者ユニクロ帝国の陰りをお伝えします。 「最近、ユニクロよりGUに行くことが増えてきたなあ」  そんなふうに思ってる人は、私だけじゃないはず……。

理由①「今のユニクロは地味すぎてワクワクしない」

ワイドフィットジーンズ(丈標準74~77cm) 5~10年前までならユニクロでよかった。でも、今は「ユニクロだけ」ではなかなかおしゃれは実現しにくい現状があります。その原因は「トレンド」です。  以前までのトレンドは「ノームコア」、スティーブ・ジョブズのようなシンプルな着こなしこそがかっこいいとされていた価値観ですね。普通の無地の服を普通に着るのが「結局、一番おしゃれでしょ?」と皆思っていました。  これは60年代のカルチャーであるビートニクにも通ずるところがあります。文化・文学・思想などライフスタイルを包括したトレンドだった60年代のビートニクカルチャーでは、若者は皆あえて装飾的なものを避け、ごく普通の地味なコーディネートを好んでいました。  その後、70年代に入りヒッピーやサイケデリックなどの装飾的なトレンドがやってきます。ジョン・レノンが活躍したあの時代、ブーツカットにミリタリーのジャケット、アクセサリーをゴチャゴチャとつけて花柄やピースマークのワッペンをこれでもかと貼り付けていたデザインが印象的です。

少し個性のあるコーディネートを好まれるようになったワケ

 まさに現代でもこれらのトレンドがリバイバルされており、シンプルな「ノームコア」から「装飾的」な着こなしに移行しているワケ。  また、SNS文化がすっかり浸透した現代、インスタでは写真一枚でコーディネートを評価されることも多い。そのため、写真からではわかりにくい無地でシンプルな服が好まれず、ロゴや特別なデザインや派手な色使いを求めるようになりました。  そうしてトレンドは徐々に派手な着こなし、少し個性のあるコーディネートを好むようになってきているわけです。
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ユニクロの半額程度の価格にもかかわらず…
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