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パチプロ「76万円相当の出玉没収」事件。すべての系列店を出禁になった真相――2023年大反響トップ5

なぜかレッドカードに昇格

パチンコ

こちらがパチンコ店に掲載されているハウスルールの一例

 過失があるとすれば「大当り中の捻り打ち」だと思ったのだが、他にも理由があるのかもしれない。朝イチからパチスロを5時間ほど打って4000円を溶かしたのは店側的に好印象だったはずなので、これは違う。  次に1000円だけ試した新海物語は、通常時から右に打った(一般的なストロークは左打ちとされている)。これは「特殊打ち」に該当する可能性があるから、目をつけられる原因になったかもしれない。問題の大海4SPは、600回転ほどハマっていたところから打ち始めて2000円で当たったから、「ハイエナ行為」に該当した可能性がある。いつも通りの打ち方ではあるが、規約に引っかかるポイントは3点。  インカムの会話から察するに、「ハマリ台を選んで特殊打ちをしたからプロとみなした」といった理由のようだ。また、貯玉カード(移動履歴や精算履歴が残る)を利用したのも汚点だったかもしれない。店側からすれば「貯玉をしているプロを出禁にすれば、一石二鳥」となるし、そもそも、この系列店は貯玉を飛すことで有名な店舗だ。  ウワサ通りというか、なんというか……。さらに口調が高圧的になり、「当店、ならびに系列店への出入りを禁止します」と、注意から出禁への昇格を果たした。

財布の中から系列店の会員カードを没収

ミネッチさん

どれだけ謝っても許してもらえず……

 どれだけ頭を下げても、「二度といたしませんので、お許しください」と詫びようとも、プロとみなした人間の言葉など、ひとつも聞く耳を持たず、マニュアル通りに無視を貫く店員さんたち。覚悟はしていたが、顔写真の撮影、免許証のコピー、財布に入っていた系列店の貯玉カードをすべて没収、この出禁のフルコースに攻略打ちがどれだけリスキーなのかを改めて思い知らされた。  さらに、「系列店であっても入店されると警察が来ます。もちろん貯玉の精算もできませんのでご注意ください」と住居侵入罪までチラつかされ、護衛車に乗せられるかのように取り囲まれたまま「出口はアチラです」と、迂回など許さぬ鉄壁の陣形で追い出されてしまった。とにかく、怖かった。
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店を出た直後、歩み寄ってきた2人の警察官
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技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。
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