更新日:2023年12月18日 13:50
エンタメ

“メンバーがファンと付き合っている”衝撃の暴露をしたアイドルが「本当に許せなかった」こと

6年で5グループ所属という流浪のアイドルに

ななしのななし「アイドルとして最後の場所」――そう決意したのにはこれまでのななしの波乱に満ちたアイドル人生が関係する。  ななしがアイドル活動を始めたのは2018年。当時働いていたコンカフェ仲間と組んだ「メンヘラ倶楽部」というグループが最初だった。それから6年間、最後の「あんのいず」を含めて5つのグループを渡り歩いてきた。休止期間はあるものの、ざっと1年に1グループ。かなり多い数だ。だからこそ最後の居場所と決めていた。  小さい頃から2次元のアイドルが大好きで『プリキュア』や『ぴちぴちピッチ』などを見てはキャラクターの真似をしていた。目立ちたがり屋で友人とカラオケに行ってもひたすらマイクを独占しているような子どもだった。

人生の転機となった高校のクラスカーストとイジメ

 アニメやマンガの中のアイドルに憧れ、歌うことが大好きだった少女は高校時代のとある事件をきっかけに上京を決意する。 「自分で言うのもなんですが僕、高校のクラスカーストで上位グループにいたんです。そのグループでリーダー的な子が僕が一番仲のよかった友達をイジメの標的にして。その時に僕は何もできなかったんですよ。言われるがまま無視して……」  結果、イジメを受けた友達は高校を去ることになった。そしてその事実がななしの心を深くえぐることになる。「なぜあの時、止めることができなかったのか」「なぜ見て見ぬふりをしてしまったのか」「同じグループにいた自分自身も加害者ではないのか」。何度も自問自答した。罪悪感からななしは登校拒否となり、友達の退学を機に自身もその高校を退学した。16歳、高校1年生の冬だった。 「その時にもう絶対に曲がったことはしない。今後自分が思い返して後悔するようなことは絶対にしないようにしようってなりました
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なぜ所属と脱退を繰り返していたのか
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富山県出身。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などを経て2018年に独立。執筆活動のほか書籍の編集、YouTube制作、アーティストマネジメント、ライブイベントなどを行っている。Twitter: @matsudai0228

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