“メンバーがファンと付き合っている”衝撃の暴露をしたアイドルが「本当に許せなかった」こと
「アイドルに彼氏がいてもいいと思うんですよ。別にヲタクと繋がるのも悪いことだけど好きになっちゃったものはしょうがないと僕は思うんです。だけど最後まで噓に嘘を重ねて裏切ったというのが本当に許せなかったんです」
これを投稿したのは、ななしのななし、旧名・九十九ななしという人物だ。騒動の発端は2023年10月。彼女が所属していたアイドルグループ「あんのいず」のメンバーでありプロデューサーの眠井れむがファンと付き合っていたことが発覚した。
昔からアイドルには恋愛禁止という暗黙のルールが存在する。明文化している事務所もあれば、活動上の不文律として位置付けるグループなど様々だ。最近では運営が彼氏が出来たことを報告して話題となるケースもあった。
ななしはそんなアイドルの恋愛に翻弄されたアイドルの一人だ。リーダーのつながり発覚後、その顛末をXでポストし続け、訴えかけてきた。そして極めつきはバズったこのポスト。
「お願いだから、花火オフ会の時草むらで何してただけ気になるから教えて欲しい✊🏻2人で30分以上でてこなかったんだよね…まさか……交尾⁉️⁉️⁉️🔞」(原文ママ)
踏み込んだポストは一気に拡散され表示数は54万を超えるものとなった。皮肉にもこのポストがななしのアイドルとしての知名度を高めることとなる。
結局、このつながり騒動は眠井れむの解雇、そして残ったあんのいずメンバーも全員卒業という形をとって幕を閉じた。ななし自身も騒動以前より企画されていた「九十九ななし生誕イベント」(11月23日開催)をもってアイドル生活にひと区切りをつけた。
先のポストのような過激な発言の持ち主、ななしのななしとは如何なる人物なのだろうか。一連の騒動を乗り越え、自身のライブを終えたななしは改めて噛みしめるように語ってくれた。
「(メンバーとファンが付き合っているのを知って)最初の段階で『本当にごめんなさい! どうしても好きになっちゃって感情を止められませんでした』って言ってくれたら、じゃあこれからどう対処するかとか考える流れになってたと思うんです。だから嘘つくのは本当にバカだなって……」(ななしのななし、以下同じ)
信じていたメンバーに裏切られたという事実。統計があるわけではないが、3年以上活動を続けているライブアイドルはこのような経験をすることも多いのだろう。嘘に嘘を重ね、最後までその事実を認めようとしなかったことにななしは傷つき人間不信となった。
「あんのいずに誘ってくれたのがれむちゃんだったんです。僕も個人的にアイドルやるのはこれで最後って決めて本気でやってたからこそ彼女とはぶつかることも多くて、一番キツく言ってたところはありましたね」
グループの方向性や楽曲、スタジオなど裏ではぶつかってきた。ステージの声が小さければ「もっとでかい声を出して歌え!」とあえて“嫌われ役”としてメンバーを鼓舞してきた。それでもグループが大きくなるため、本気だからこそのことだった。
知名度を一気に高めたのは、皮肉にも…
地下アイドルは「簡単に裏切られる世界」
富山県出身。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などを経て2018年に独立。執筆活動のほか書籍の編集、YouTube制作、アーティストマネジメント、ライブイベントなどを行っている。Twitter: @matsudai0228
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