路上で「触られたこともある」…「ビラ配りをするアイドル」が恐怖体験を振り返る
ライブアイドルの世界では様々な厄介事が存在する。前回はロックアイドルグループpipia(aira、ann、負け犬るゐ、研修生しの)にライブハウスにおける「においの問題」に関してざっくばらんに話を伺った。今回はさらに今、ライブアイドルはどういった厄介事に直面しているのか彼女たちに聞いてみた。
ライブハウスでは時折、酔ったお客が存在する。多くのライブハウスはアルコールを提供しており、ライブの楽しさからついつい飲み過ぎていることもあるだろう。中にはライブの開始前にお酒を飲んできて、さらにライブハウスでもお酒を飲むといった人もいる。結果、泥酔してライブを阻害するような状態になることも少なくないという。
「実は私たちのワンマンライブでも泥酔した方がいまして……。その方は自分で持ってきた笛、あのサッカーとかで使うホイッスルを吹いて大変なことになったんですよ! 曲中とかに吹かれるんです! びっくりしました」(るゐ)
アイドルのライブでホイッスルを吹くのは、稀に決められた曲のみでファンが吹くなどあるが通常は迷惑行為でしかない。
「あと、もの凄い発光する改造ペンライト持ち込んで点滅させてきた人がいて、ワンマンの演出としてこだわっていた舞台照明が見えなくて、フロアがその改造ペンライトの色になったんです」(aira)
そのうえ、酔った客がMC中に大声で話しかけてきたりと大変だったそうだ。結局、その方は現場をスタッフにより退場となり出禁措置となったという。
「ライブが楽しくなってお酒がススムのもわかるんですがほどほどで楽しんでもらえると嬉しいですね!」(ann)
良い感じにお酒を飲んで騒ぐのは本当に楽しいことだがアイドルには未成年の子も多い。大人は節度を持って楽しむべきだろう。
お酒の話からのったpipiaのメンバーから続けて、ライブハウスならではのちょっと厄介なお客さんの話も飛び出した。それは「リズム感ないおじさん」。
「クラップ(手拍子)を煽るんですがテンポが明らかにおかしい方がいるんですよね。リズム感が合わないというか。もちろん自由に楽しんでのらうのが一番なので何も言えないのですが、誰かファン仲間で教えてあげてくれないかな~って」(ann)
クラップはもちろん、MIX、コールなどの声出しもやはりズレている人がいるそうで、ステージでもそれははっきりとわかるそうだ。だが、こればかりは仕方のないこともあり難し問題だ。
酔っ払いvsライブアイドル
「リズム感ないおじさん」の存在

富山県出身。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などを経て2018年に独立。執筆活動のほか書籍の編集、YouTube制作、アーティストマネジメント、ライブイベントなどを行っている。Twitter: @matsudai0228
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