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「‟父親と服の貸し借り”をするほど仲良し」現役高校生・中島セナが父親世代に伝えたいメッセージとは

「人を信じる気持ち」お父さん世代にも伝えたい

中島セナ――本作では、家族との関係性も物語に深みを与えています。特に男手一つでナギを育ててきた父・タイチ(三浦誠己)とのやりとりは切ないものがありました。中島さんの中で印象に残っているシーンはありますか? 中島:一緒にカレーを食べるシーンは印象的でした。いなくなってしまったお母さんに対する疑問がぬぐえない状態ではあるんですが、お父さんとナギの絆というか、仲の良さが伝わってくるとてもいいシーンでした。 ――中島さんご自身は、ご両親、特にお父さんとはどんな関係性なんでしょう。 中島:両親とはすごく仲が良くて、今でも家族でよく遊びに出かけますし、車でいろんなところへ連れて行ってもらっています。服の貸し借りなんかもしていて、時々お父さんの服を勝手に借りて着ることもあります(笑)。仕事に関しては、いつも応援してくれていて、「こういうことに挑戦してみたい」と相談すると、否定することなく、つねに前向きに背中を押してくれます。 ――日刊SPA!は、30~50代の男性、それこそ中島さんやナギのお父さん世代の読者が多いメディアなんですが、最後に彼らの心に刺さるアピール・ポイントをひと言もらってもいいですか? 中島:高校生が中心の物語ではあると思うんですが、人を心から信じることであったり、想像力を働かせて何かに取り組む姿勢だったり、いくつになっても夢を持ち続けることであったり、伝えたいことの本質は、高校生でも、50代のお父さん世代であっても共感できる普遍的なメッセージが込められているので、そこが伝わってくれたらうれしいですね。  年の瀬が迫る2023年、主演を務めた本作での経験を活かしながら、「女優、モデルとして、一つ一つの仕事によりいっそう真摯に取り組みたい」と、来年の抱負を語る中島。大好きな絵の勉強も本格的に始めたという彼女の“表現者”としての未来に大いに期待したい。
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』

ディズニープラス STARオリジナルシリーズ『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』 © 2023 Disney

あらすじ:現実世界<横須賀>に住む空想好きな女子高校生ナギ(中島)は、ある日、異世界<ウーパナンタ>からやって来たという落ちこぼれのドラゴン乗りタイム(奥平)と出会う。別々の地で、周りと少し違う自分に生きづらさ感じている似た者同士だった二人は意気投合、2つの世界に滅亡の危機が迫る中、ナギとタイムたちは壮大な冒険の旅に出る…。 スタイリスト:柴原コトミ ヘアメイク:SHUTARO(vitamins) (取材・文:坂田正樹)
広告制作会社、洋画ビデオ宣伝、CS放送広報誌の編集を経て、フリーライターに。国内外の映画、ドラマを中心に、インタビュー記事、コラム、レビューなどを各メディアに寄稿。2022年4月には、エンタメの「舞台裏」を学ぶライブラーニングサイト「バックヤード・コム」を立ち上げ、現在は編集長として、ライターとして、多忙な日々を送る。(Twitterアカウント::@Backyard_com)
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ディズニープラス STARオリジナルシリーズ
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』
独占配信中
話数:全8話
出演:中島セナ 奥平大兼 エマニエル由人 SUMIRE
津田健次郎 武内駿輔 嶋村侑 三宅健太 福山潤 土屋神葉 潘めぐみ 宮寺智子 大塚芳忠
田中麗奈 三浦誠己 成海璃子 /新田真剣佑(友情出演) 森田剛
監督:荻原健太郎 アニメーション監督:大塚隆史
原案:solo 日月舎  脚本:藤本匡太、大江崇允、川原杏奈
キャラクター原案・コンセプトアート:出水ぽすか
プロデューサー:山本晃久、伊藤整、涌田秀幸
制作プロダクション:C&I エンタテインメント
© 2023 Disney
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