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「いずれ正社員雇用する」と言われて12年…42歳“引越バイト”の絶望。待遇改善を求めても「贅沢言うな」

体調が悪いなと思ったころには手遅れ

[絶望の中年バイト]職場ルポ また、体を酷使する仕事にもかかわらず、会社から案内される健康診断は極めて簡易的なものだという。 「胃カメラや大腸検査がつかない格安のプランなんです。がんの発見が遅れるせいか、お世話になった先輩が70歳前後でバタバタ死んでいく。みんななんとなく体調が悪いなと思ったころには、手遅れなんですよね」

50歳から13年間バイトを続け、昇格した先輩

[絶望の中年バイト]職場ルポ 先日「ついに社員に昇格できた!」と喜んでいた先輩は今年63歳。50歳から13年間アルバイトを続けて、やっと社員雇用されたそうだが、2年後には定年だと思うと素直に喜べなかったという。 「僕も何度か待遇改善を求めてきましたが『ほかに働ける場所もないだろ?贅沢言うな』とあしらわれました」  井上さんのような働き盛りの42歳でも、足元を見られてしまう現実があるのだ。 取材・文/週刊SPA!編集部
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