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高騰が続くタワマン「2024年に値崩れ説」の根拠とは?売り抜ける人も続出中

今から買う場合に押さえるべきポイントは“土地柄”

タワマン崩壊

※写真はイメージです

 物件購入においては、土地も大切な要素。都内で開発余地がある場所はどこも上がっているなか、可能性がある場所を探すには? 「どこでも良いわけではなく、地理が重要。たとえば立石も再開発がなされていますが、利便性が良くなるわけではない」(榊氏)  交通網が整備されつつある陸の孤島も良い。 「大江戸線や南北線に加えて山手線の新駅が近くに出来た高輪は港区の中では比較的安く買えるエリア。庶民には十分高いのですが」

「タワマンが建つと周りの中古物件も上がる」

 一方、今注目されているエリアでも注意が必要だ。 「大型商業施設や物販店があってもオンラインショッピングが主体の今、数十年後には衰退する可能性もある。そういう意味では豊洲も有楽町線しか入っていないし、盤石ではないと思います」  田端氏は、タワマンに手が出なかった場合でも、周辺の物件に注目することを勧める。 「タワマンが建つと周りの中古物件も上がる。新築のおよそ8掛けの値段で売り出されます。今は土地の値段だけでなく資材、原材料も上がっており、新築の値段にその値動きが一番反映されるんです」  榊氏も、「発展可能性があり、自然と地価が上がっていくような土地であれば、タワマンの存在が起爆剤になることはよくあります」と話す。じっくり吟味したい。
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実業家・田端信太郎氏

【実業家・田端信太郎氏】 ZOZO広報担当執行役員を経て独立。経営者の発信強化を軸に広報やマーケティングコンサルティングを行う。毎週水曜22時InterFMでラジオ生放送中
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住宅ジャーナリスト・榊 淳司氏

【住宅ジャーナリスト・榊 淳司氏】 榊マンション市場研究所主宰。主に首都圏のマンション市場に関するさまざまな分析や情報を発信。『激震! コロナと不動産』(扶桑社)など著書多数 取材・文/週刊SPA!編集部 写真/WAWA Faula Photo Works
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