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面接時に罵詈雑言を浴びせられたことも…「右目を失明した女性」が“理想の自分”に出会うまで――大反響トップ10

10年がかりで技術を習得

――ご自身で作るようになったきっかけを教えてください。 リブ:19歳ごろから製作所探しと並行して義眼技師としての技術習得を目指した結果、10年かけてやっと自分の義眼を作れるようになりました。そのなかで少しずつ道具や材料や知識を集め、お世話になった義眼技師さん達とのコミュニケーションのなかで多くを教わり、技術を獲得できたことが大きいです。 ――そこまでの年月がかかったんですね。 リブ:はじめて義眼技師さんにデザイン義眼を作ってもらったとき、比喩ではなく本当に魔法使いのように見えて。それ以降「私も魔法を使えるようになりたい」と強く思って、より勉強に力が入っていきました。

夢は「義眼製作所を開業」すること

――最後に今後の目標は? リブ:いつか、義眼製作所を開業したいです。現在は金銭的にも時間的にも余裕がないのですぐには厳しいですが。なので、まずは発信することでデザイン義眼の認知度を上げて、もっと多くの方にご協力をいただいて、業界が少しでも変わればいいなと思っています。そしてほしい人がもれなく好きな義眼をつけられる世界ができたらいいなと考えています。 ===== 「福祉の世界はお洒落が難しい」とリブさんは言う。困難を承知で千里の道に踏み出した彼女の活動を陰ながら応援していきたい。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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