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元日開催のサッカー日本代表戦が、“お祭りムード”にはならない理由

三笘や久保を「招集しない選択肢」も

 アジアカップではコロナ禍以前に戻って登録人数も26人から23人に戻ることになっていた。しかし、アジアサッカー連盟は今月に入り、このレギュレーションを変更。再び1チーム26人まで選手を登録できるようになった。当初は選手1人あたりの負担が大きくなることが懸念されたが、その心配はなくなった。  それでも現代のサッカー、森保監督が目指すサッカーは決して負担が小さくない。先に出てきたフットサルであれば交代は自由で無限にでき、選手を入れ替えてスピードとインテンシティを保っている。しかし、サッカーではそれを保つためには選手個々の能力に頼るしかない。  そのことを踏まえると、選手選考は大会を勝つ上で重要なキーファクターとなる。アジアカップの優勝までには7試合を行わなければならない。4試合目からはトーナメント制となり、もちろん延長戦となる可能性も十分に考えられる。そういった状況のなかでスピードとインテンシティを保てるメンバーを招集しなければならない。仮に、三笘や久保がコンディションに不安を抱えているようであれば、アジアカップには招集しないという決断も納得はできる。選手の今後への影響も考慮すべきだが、何よりコンディション不良では目指すサッカーを体現できなくなってしまう。  ポジティブに捉えれば、1人2人が欠けても今の日本代表はクオリティを大きく下げることはない。それはこれまでの試合で示してくれている。 <TEXT/川原宏樹>
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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