e-Spire+はInstitution for a Global society社が提供する英語学習サービスです。先ほどのインプットアウトプットの例で行くと、このサービスはアウトプット重視になります。 　このサービスは、とにかく英検対策に特化した教材です。英検4級から準1級レベルまでの英語長文問題と英語リスニング問題が数多く収録されています。オンライン教材にもかかわらず、200問以上のリーディング問題と、230問以上のリスニング問題が収録されているおかげで、十分なトレーニングを積むことが可能です。 　解説がしっかり作られていることも特徴です。テストの成績を上げるためには、解けなかった問題を次は解けるようにしなくてはいけません。そのためには、分からない問題の解説を読んで理解する必要があります。問題の解答解説がしっかりしていることは、そのままテストの成績の上がりやすさに直結しています。 　また、リーディング問題を解くと、それぞれの解説を読む段階で「自分が英文を読むスピード」が表示されます。読むスピードが速いか遅いかは個人の感覚にゆだねられてしまう部分がありますが、この教材では一定時間内に読んでいる英単語数を表示してくれるので、どれくらいのスピードで読めるのか数字で評価することができます。 　最後に紹介するのは英語アプリmikanです。英単語を覚えるために有用で、インプットに役立ちます。 　非常にテンポよく単語が出題されることが特徴で、30秒で10単語を学習することができます。英単語に限らず、暗記のコツは少ない時間で多くの量に触れることですから、これは理にかなっています。 　よく、暗記というと単語帳を開いてずっとにらめっこする方がいらっしゃいますが、これは全く暗記のセンスがない方法なので、やめるべきです。どんなに丁寧に覚えても、人間はすぐに覚えたことを忘れてしまいます。ですから、暗記に丁寧さは必要ありません。むしろ、暗記は雑に量をこなすべき。 　そして、空いた時間で同じ範囲を2周も3周も回すのです。私は30分で100単語を暗記していましたが、30分以内に100単語を3周することで実現していました。さらに、忘れないように朝昼晩とこれを3セット繰り返して記憶の定着を狙います。 　短時間でテンポよく大量の英単語を流す英語アプリmikanは、暗記術の観点から見ても非常に優れています。どうしても単語が覚えられない方は使用を検討してみてください。 　いかがでしたでしょうか。現在、英語学習の方法は様々あります。どの方法を使うのも自由ですが、迷ったのであれば多くの人から支持されているものを選ぶといいでしょう。 　支持を得るには、それなりの根拠が必要です。支持されるだけの優れたポイントがあるから、生き残り続けているのです。どんな試験も王道が一番の近道。「みんなと同じ」をキーワードに自分にあった教材を探してみてください。＜文／布施川天馬＞ 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。（Xアカウント:@Temma_Fusegawa）