「何でおまえんちは車がないの?」と小2の息子が友達に聞かれて…説明に悩む親に笑い飯・哲夫がズバリ回答/がんばらない教育
芸人として活躍しながら、小・中学生向けの補修塾を経営する笑い飯の哲夫。子どもの教育に悩む親たちからの相談に答えていく。(著書『がんばらない教育』より。初公開2023年4月27日の再配信)
相談者◉41歳男性・会社員(妻、息子8歳)
小学校2年生の息子が、同級生に「何でおまえんちは車がないの?」と聞かれて返答に困ってしまったそうです。
東京23区内在住で、仕事や買い物、普段の外出で不便も感じないので特に車が必要だと思っていなかったし、ローンや駐車場代などの出費を考えると現状では家計的に少し厳しく、その分は子どもの教育費に回したい、という事情もあります。
同級生の家庭を見ていると車のある家庭は半分くらいという感じです。あまり小さなうちから、生活環境や金銭事情は家庭によって違うと説明してもイヤな思いをさせるだけなのではと思ったのですが、いずれはわかることなのだから、今のうちからきちんと説明したほうがいいのだろうかと悩んでいます。
相談文から、家族思いで友達思いの優しい息子さんだということが柔らかく伝わってきます。このような優しい息子さんには、金銭事情に関係なく、いかに我が家で車が必要ないかを徹底的に説明してあげてほしいです。
そして今後、「何でおまえんちは車がないの」と友達に聞かれた時には、「いらないからだよ」と返せるように仕向けてあげてください。聞いた友達も、その質問の野暮さに気づけるのではないでしょうか。
もちろん家庭でお金を管理しているのは親御さんでしょうから、管理していない息子さんに家計簿的な話を伝える必要はないと思います。ただ、お金は大事なものだということは早いうちに説明するべきだと思います。
また、大事なお金だからこそ、大事なものとそれを交換しているという等価の法則も教えてあげてください。そして大事なお金だからこそ、慎重に使わなければならないという無駄遣い禁止の法則も教えてあげてください。
それでいて、お金を貯めてばかりいると経済的に発展しないという流通の法則も、今のうちにきっちり説明してあげなければなりません。
あと、お金は盗んではいけないという規則、親は働いてお金を稼いでいるという勤労の原則も教えてあげてくださいね。ついでに、子どもに教育を受けさせる義務と、子どもの教育を受ける権利も教えてあげてください。
車を持たない理由を子どもにどう説明する?
哲夫のアンサー
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’74年、奈良県生まれ。県下随一の進学校・県立奈良高校から関西学院大学文学部哲学科に進学。卒業後の’00年に西田幸治と笑い飯を結成し、’10年、M-1グランプリ優勝を果たす。『がんばらない教育』『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』ほか著書多数
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