ネズミの一件があったにも関わらず、全く危機感を感じない店長。そこで、再びお客さんのフリをしてクレームを入れようかと思ったのだが、少々面倒に感じたAさんは別の手段に出たのだった。 「もう、まどろっこしいことをするのが面倒だったので、店長より上のエリアマネージャーに直接報告したんです。『アイスがこんな状態なんですけど大丈夫なんですかね？』と。すると後日、数ヶ月に一回しか店舗に来ないマネージャーがやってきて、店長がこっぴどく怒られていました。これで少しは改善されるかと胸を撫で下ろしていたら、次の日にエラいことが起こりまして……」 　店長がエリアマネージャーに怒られた翌日もシフトが入っていたAさん。その日は日曜日で、席が空くのを待っているお客さんも多かったとのこと。忙しさのピークも一段落つき休憩に入っていたところ、店長から驚きの一言を浴びせられたそうだ。 「休憩時間中にキッチンの奥で休んでいたら店長がやって来て『なんで休憩してんの？　休憩するくらいならもう帰れ』って言われたんですよ。もう言葉として意味がわからないですよね（笑）。休憩を回すバイトリーダー的な立ち位置だったので、状況をみつつ休憩を回していたんですけど、自分が休憩の時に衝撃的な一言を浴びせられました。あきらかに自分がエリアマネージャーに報告したことによって怒られた腹いせでしたね」 　あまりに理不尽すぎる一言に、「人生で感じたことないほどの怒りに震えた」と話すAさん。 「自分も声を荒げるタイプではないのですが、さすがに『どういう意味か説明してくださいよ！』と震えながら詰め寄りました。それでも『いいから帰れよ』の一点張り。キッチンでの出来事だったので目の前には包丁がありました……。いや、さすがに踏みとどまりましたが（笑）」