ネズミが大量発生した食べ放題店。店の不衛生さを上司に報告すると…思わずバイトを辞めた“最悪な対応”
都内の飲食店で「ネズミの大量発生問題」に直面している店が多いようだ。街中に住み着いているネズミは、人間が食中毒を起こす「サルモネラ菌」をまき散らす危険性があり、飲食店にとっては脅威的な存在である。特に最近はコロナ禍が明けて、日常を取り戻したお店に再び舞い戻ってきているなか、まさに由々しき問題と言えるだろう。
以前紹介した「ネズミが大量発生した食べ放題店」の記事で、自身がアルバイトしていた飲食店でネズミが大量発生し悪戦苦闘していたことを話してくれたAさん。対策を講じようとしない店長に対して、斬新なアプローチで解決へと導いたのだが、このお店は衛生面だけでなく、店長の人間性的にも問題を抱えていたという。
少しでも店を良くしようと、店長に掛け合うことも多かったAさんだが「さすがにアレは許せなかったです」と怒りを露わにした出来事があったようだ。
全国的に展開している某激安焼肉食べ放題の大手チェーン店でアルバイトしていたAさん。ある日を境に、お米や小麦粉の袋がカジられ中身が食べられているなど、あきらかにネズミが存在する形跡が見られるようになった。
「食べ放題店なのでいろんな食材があるうえに、郊外にある店舗で周りが畑ばかりだったのも影響してか、一時期もの凄い数のネズミが出没するようになりました。毎日、罠にかかったネズミの処理から一日が始まっていましたよ(笑)。罠にかかっているネズミを確認し、まだ生きていたら水を貯めた袋に沈め、処理したらどんどん捨てていきます。虫とかならまだしも、哺乳類の生き物を処分していくわけですから、毎朝ブルーな気持ちになりました」
再三対策を促したにも関わらず、一切動こうとしない店長にしびれを切らしたAさん。お客さんのフリをして本社にクレームのメールを入れたところ、翌日には専門業者が店にやってきた。
「お客さんのフリをして本部にメールを送ったところ、自分も会ったことのない社員の人たちと業者が入り、ネズミの対策が始まりました。メールの内容は、あくまでお客さんを装いましたが、実質内部告発みたいなもんですよね。店長にはバレていないと思っていましたが、仲が良かった一部の同僚には自分がやったことを話していたので、もしかすると店長の耳に入っていたのかもしれません」
店長が動いてくれなかったのは、ネズミの一件だけではなかったという。Aさんのお店はバイキングスタイルで、お客さん自身が自分のお皿に料理を盛るシステム。ゆえに不特定多数の人が触るトングやオタマは常に清潔に保たれているべきであるが……。
「食べ放題のメニューにはアイスクリームもありました。アイスの横には、ディッシャー(アイスをすくうスプーン)を清潔に保つため、常に水が流れている専用の容器があったのですが、その一部分が破損していて、水が正常に流れない状態だったのです。それにより、衛生面はもちろんですが、見た目的にも汚らしくなっていたので、すぐに修理をした方がいいと店長に提案しました。そうしたら『まあ、水が流れなくても大丈夫だろ』の一言で、一か月以上も放置されていたんです。いろんな味のアイスが混ざってついているディッシャーはヤバいほど見た目が悪く、評判が悪くなる一方だと感じていました」
朝は捕獲したネズミの処分から始まる毎日
不衛生なアイスのディッシャー
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
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