更新日:2024年03月25日 11:40
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ホテル業界担当の元大手銀行員が明かす「ラブホの裏話」3選

ラブホの裏話②「スロットを楽しみに来る客もいる」

スロット 先程ご紹介したレディースプランや旅行客のような、男女の営みを目的とせずに来店するのは、女性だけではない。スロットが置いてあるラブホでは、スロットを打ちに来る男性もいるのだという。 ラブホの中には、パチンコ屋で現役では稼働していないスロットが置かれているところがある。パチンコ屋の台は新しいものと入れ替わってしまうため、昔の台に強い思い入れがある客は、スロットを楽しみに来店するらしい。 男性がスロットを楽しんでいる間、女性は部屋に残っており、チェックアウトの時間になると降りてきたこともあるとのこと。男性一人での来店は断られることが多いため、女性はスロットのために呼ばれているのだろう。女性も部屋でカラオケをしたり、ルームサービスで好きなものを食べられるので、お互いにWin-Winなのかもしれない。

ラブホの裏話③「初のアメニティはシャワーキャップ」

アメニティ今でこそ女性中心のアメニティだが、当初は男性用しか置かれていなかった。女性のアメニティグッズで最初に受け入れられたのは、シャワーキャップである。1970年代後半から、シャワーキャップ自体は使われていた。これをサービス品としてホテルに持ってきたのは、当時は画期的なアイデアだったらしい。 きっかけは、ホテルの支配人がスナックのママから「シャワーキャップは便利だから、ぜひホテルに置いて欲しい」と頼まれたことだと言われている。ママは美容院に行ってから、お客さんとホテルへ行き、同伴して出勤する。せっかくセットした髪を乱さないようにするために、シャワーキャップはうってつけだったのだ。 スナックだけでなく、キャバクラや風俗でも、同伴日が決められている店もある。「出勤前にホテルに行かないと同伴しない」という客と同伴するために、このシャワーキャップは爆発的にラブホに普及していった。
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時代と共に変化するラブホテル
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ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

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