なお、今年の全日本選手権にはコンディション調整のため出場しなかったが、昨年の同大会で準優勝だった25歳のAMI(本名:湯浅亜実)は、日本女子最上位の世界ランキング3位。昨年は、ブレイキン最大規模の世界大会『RedBull BC ONE』が、フランス・パリにあるローラン・ギャロス(テニス全仏オープンの会場)で開催されたが、ここで世界トップレベルのダンサーたちと戦い、日本人初となる2度目の優勝を果たしている。
2018年以来、再び「世界女王」となったAMIは、オリンピック出場枠への最有力候補であるだけでなく、メダル獲得の期待もShigekixと同様に高い。いずれにせよ、メダル候補がしのぎを削る、日本のブレイキン界。ぜひともその世界に注目してほしい。
取材・文/松山ようこ