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「パチンコ店でICカード窃盗」がバレて引退したパチンコライター。本人が“当時の心境”を語る<漫画>

6年経っても消えない後悔

パチンコ

写真はイメージ

 中田さんは6年経った今でも、SNSなどで「ICカード窃盗で逮捕」といったニュースを見るたびに、過去のことを後悔しているようだ。 「そういうニュースを見ると、『自分も同じことをしてしまったんだな』と思い返し、改めて被害者の方や店員さん、雑誌の方たちに申し訳ない気持ちになりますね。その後もパチンコをたまに打っていまして、何回かパチンコ店でICカードを拾ったことはありましたが、もちろんすぐに店員さんに届けています。バレるバレないとか、少額だからとか、そういうことではない。落として困っている人がいるのだから、ICカードを拾ったら絶対に届けるべきだと今の自分は思っています」

パチンコ店はどのように対応するのか

 記事冒頭で紹介した香川県の事件のように、逮捕されるケースは割と珍しく、警察を呼ぶことまでするパチンコ店は少ない。中田さんが盗んだときも、店から厳重注意を受けただけで、この件で警察に話がいくことはなかった。  実際にこういった事件が起きた場合、店側はどのように対応するのだろうか。元パチンコ店責任者のS氏に話を聞いた。 「お客さんがICカードを盗んだという事件は何度もあるけど、もし捕まえられても基本的には警察には突き出さないで、店を出禁にするだけです。というのも、警察沙汰にすると事情聴取などで4時間くらい時間を取られるんですよ。人手が足りない時間帯だったとしたら、4時間も割かれるのは正直ツラいので……。たとえば、わざと離席させてICカードを盗むみたいな“悪質な窃盗事件”の場合は通報しますが、基本はお客さんの忘れ物を盗んでしまうパターンなので、お金返してもらって出禁を伝えて終わりです」
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パチンコ店のカメラは「LINEのやりとりも見えるほど高性能」
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愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84


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